最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
この記事を読んでいるということは、
「派遣の契約期間って何?」
「契約期間の最短は何日?また最長はどのくらい?」
「契約の更新期間はいつ?更新しないこともできるの?」
という疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
この記事では、派遣の契約期間とは何かといった基本的な部分や契約の更新についてや退職する場合の流れ、また契約期間中の転職が可能かなどについて詳しく解説していきます。
具体的には、
の順番にご紹介していきます。
この記事を読み終えた頃には、派遣の契約期間の仕組みを理解できるので、安心して派遣先で働くことができますよ!
目次[開く]
派遣社員として働く場合に、必ず期間の定められた契約を結んでからの就業となります。
派遣社員は派遣会社に雇用されていて、派遣先企業と派遣会社が契約を結び、派遣社員が派遣されて派遣先で働くという形になっているからです。
必ず〇月〇日〜〇月〇日までと日付の入った契約書を交わして働くことになっています。
したがって、派遣社員には派遣会社から賃金が支払われる仕組みです。
2015年に労働者派遣法が改正され、派遣社員の働き方が変わりました。
これにより派遣社員が同じ派遣先企業で働くことができる最長の期間は、3年と決められるようになったのです。
3年以上同じ職場で働きたい場合は、派遣先と直接雇用を結ぶ必要があります。
この改正は、派遣社員の安定な雇用を促進することが目的と言われています。
現在は長期の派遣のお仕事でも、原則的に一つの派遣先企業での最長の契約期間は3年までです。
一方、逆に一番短い派遣の契約期間は最短でどれくらいなのでしょうか。
2015年に労働者派遣法の改正で、現在は日雇い派遣は禁止されています。
そのため、派遣の契約で一番短いものは、31日以上です。
長期のお仕事の場合でも、派遣先企業との最初の契約の期間が1ヶ月というケースが多くありますが、これが一番短い派遣の契約期間となります。
初回の契約期間で1ヶ月が多いのは、企業側としても「きちんと業務をこなせるか」「遅刻や欠勤など問題がない人か」といったことを、最初の1ヶ月の働き方を見て判断したいという意図があります。
また、派遣社員にとっても「聞いていた業務内容と同じ仕事か」「仕事内容や残業の有無、職場の環境、人間関係なども含め契約を更新して働くことができそうな職場か」ということを判断できる良い機会でもあります。
長期のお仕事の場合、最初は1ヶ月での契約更新でも、派遣先企業と派遣社員双方に問題がなければ、次からは3ヶ月や6ヶ月ごとの契約更新となることがほとんどです。
次の更新の1ヶ月前には派遣会社の担当者と企業での話し合いがもたれ、契約を更新するかどうかが決まり、派遣社員へも更新の意思があるかどうかのお伺いが派遣会社から来ることになります。
派遣社員にも継続の意思があれば、そのまま次の契約が結ばれます。
また、最初の2、3回は3ヶ月ごとでもその後、契約期間が6ヶ月に変更になり更新していく場合もあります。
これは企業側も「しばらく派遣社員を継続して雇用することが決まっている」といった事情はもちろんですが、派遣社員の働きぶりが認めらて信頼を得られた証でもあります。
きちんと働いてくれる人と判断して、6ヶ月ごとの契約を提案してくれるのです。
長期の仕事を希望している人ならば、6ヶ月同じ仕事を継続することがわかっているのはありがたいですよね。
最初の1ヶ月の契約だけ、もしくは3ヶ月の更新の時点で、契約終了になる場合ももちろんあります。
これは企業側からの申し出だけに関わらず、派遣社員からも断ることができます。
企業側としては、派遣社員の勤務形態に疑問を感じる場合があるかもしれませんし、求めていたようなスキルがなかったと判断することもあります。
また予算の関係で派遣社員を雇うのを止める場合もありますし、業務上、派遣社員が必要なくなることも考えられます。
派遣社員にとっても、職場見学の時に聞いていたことと業務内容が違うと感じたり、上司や人間関係に不安があり、長く働く自信がないと思うかもしれません。
契約期間を更新せずに仕事を終了することは、派遣社員、派遣先企業どちらからの申し出でも問題ありません。
双方が合意した時のみに契約の更新ができることを理解しておきましょう。
また、派遣の初回更新をしないと考えている方で、断り方が分からないという方は、派遣で初回契約を更新しないのはアリ?契約を断るときの理由も紹介の記事を参考にしてください。
派遣社員から、契約の更新をせずに辞めたいという場合、気持ちが固まったら早めに派遣会社の担当者に連絡しましょう。
次の仕事を紹介してもらえるか不安になったり、言い出しづらいかもしれませんが、担当者は次の派遣社員を探したり、企業とも話をしなければいけません。
早めに伝える方がいいでしょう。
辞めたい理由を聞かれるかもしれませんが、次の仕事を引き続き探したいのであれば、率直な理由を伝えた方がいいでしょう。
より、あなたの希望にあった仕事を見つける判断材料にもなります。
派遣先企業には派遣会社の担当者が更新しない旨を伝えてくれるので、どういうところが理由で契約の更新をしたくないのかを、できれば直接担当者が訪問した時などに話してみてください。
契約更新のお断りは、遅くても契約更新の1ヶ月前までには連絡をしましょう。
3ヶ月や6ヶ月の契約期間中に期限を短くすることはできるのでしょうか?
基本的には有期契約を交わしている以上は、その期間内は派遣先企業は派遣社員を雇用する義務がありますし、派遣社員も働く義務があります。
契約期間中の解雇や退職はできないことになっています。
ただし、やむをえない理由がある場合やどちらかに業務履行の遅滞がある場合、労働条件が契約内容と異なる場合などでは、契約期間の変更を申し出て早めに退職することもできます。
しかし、契約期間の変更は派遣先企業はもちろん、派遣会社の担当者など多くの人に迷惑をかけることになるので、極力避けた方がいいでしょう。
派遣の契約期間の変更のところでも触れましたが、契約期間中の転職や退職は基本的にNGです。
派遣先企業に迷惑をかけるだけではなく、派遣会社の信用にも関わります。
例えば、次の契約更新がないとわかっている場合、働かない空白の期間をなるべくなくすために、次の仕事を探すのはもちろん大丈夫です。
契約が終了するとわかった時点で、派遣会社の担当者にも次の仕事を依頼しましょう。
派遣会社は、派遣社員が1年以上長期で働いている場合、契約が終了することになったら新たな派遣先を提供したり、派遣会社での無期雇用など雇用の安定を図る努力をしなければいけません。
さらに、契約期間の最長である3年で契約更新せずお仕事が終了になる場合には、派遣会社はその派遣会社の雇用の安定を図る「義務」が課せられています。
積極的に派遣会社とコンタクトを取り、次の仕事を見つけてもらうようにしましょう。
また、複数の派遣会社に登録している場合は、他の派遣会社にも仕事を探していることを伝え、同時進行で次の仕事を探すことも可能です。
気をつけたいのが、次の仕事に就くタイミングです。
派遣で次の仕事を探す場合、多くの企業がすぐにでも人材を欲しいと思っています。
「なるべく早く来て欲しい」と言われることもあるでしょう。
しかし、契約終了することがわかっているとはいえ、契約している期間内はあなたは契約している企業内で業務を遂行する義務があります。
たとえ、もっといい仕事が見つかったとしても、契約期間内は、きちんと契約した企業に勤めなければいけません。
転職の場合も同じです。
次の仕事を探す場合、必ず「現在派遣社員として就業中であること」「いつその仕事が終わるのか」「いつから次の職場で働くことができるのか」についてきちんと伝えるようにしてください。
「派遣社員として今も別のところで働いているから採用されないのではないか」と不安になるかもしれませんが、先方も派遣の契約については理解してくれるはずですし、尊重もしてくれます。
採用担当者もまったく働いていない、ブランクのある人材を採用するよりも、ずっと働いてきてスキルのある即戦力になる人を採用したいと思うはずです。
派遣の契約が終了して次の仕事を探す場合に、なかなか切れ目なく次の仕事を見つけるのは大変ですが、くれぐれも自分本位のものの考え方にならないよう気をつけましょう。
この記事をまとめると以下の通りです。
これらの情報を参考にして、派遣会社や派遣先企業によっても契約書の内容は微妙に変わってきますから、必ず一読してから業務に入るようにしましょう!
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