40代派遣で働く厳しい現実と4つの対策

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最終更新日:2019/11/07

派遣法では、企業が派遣会社に派遣社員を依頼をするとき、年齢を制限することを禁止しています。
しかし、現実では年齢は大きなハードルとなります。実際、35歳以上は年齢の壁があり、特に主婦を中心に「派遣の仕事になかなか就けない」と感じている人が多いようです。

表向きは誰でも応募できますが、比較的年齢が高い人が実際に応募すると、あまり紹介してもらえない傾向があります。特に、40代以上の人(特に女性)には厳しい現実が待っています

なぜなら、派遣法で禁止されているにも関わらず、多くの企業は若い人材を求めるからです。また、全ての派遣会社ではありませんが、見合ったスキルがないと判断されると登録さえできないケースもあります。

では実際、派遣会社の営業マンは40代以上の人の登録をどう思っているのでしょうか?  

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40代の厳しい現実…

30代では、20代の頃の職務経歴が評価されて派遣会社からの仕事紹介が頻繁にあった人も、40代に入ると状況が変わることがあります。派遣会社からの仕事紹介がパート案件も含めて少なくなり、希望する職種などでの就業が厳しくなるのです。

「自分はしっかりとした職務経歴とスキルがあるから、40代以降も安心!」と考えていると、予想外の苦戦に驚くかもしれません。

「しっかりとした事務経験がある分、またまだ若い子には負けないわ」と自信だけが先行している40代よりも、キャリアはなくても若さでこれからの活躍を期待できる20代の方が、派遣業界では有利なのです。
そのため、30代のときのように応募をしても、なかなか仕事が決まらないと言われています。

では実際、派遣会社の営業マンや40代の派遣社員、派遣先企業は、40代の派遣登録をどう考えているのでしょうか?

40代に対する派遣会社(営業マン)のホンネ

派遣会社(営業マン)のホンネ
「40代の人には仕事を紹介しにくいんだよな~。うちだけに依頼されている案件ならいいけれど、この案件は他の派遣会社との競合だから、なるべく採用されやすい若い女性スタッフで勝負をしよう」

「それって違法じゃないの?」と思われるかもしれません。でも、これが現実であり、競合案件では紹介できる派遣社員はせいぜい1~2人なので、営業マンはシビアに判断します。

競合に勝たなければ、派遣会社の売り上げはゼロ。ですから、何としてでも自社の派遣スタッフで決めるべく、より若く優秀な人材を派遣先企業に提案します。

派遣先企業からの依頼に対してミスマッチな人材を紹介することは、信頼関係を失うことになります。派遣会社の営業数字にも直結するため、営業マンは派遣先企業から喜ばれる人材を選ぶというわけです。

一方で、営業マンも人選で苦戦しそうな案件については、派遣先企業に対して「幅広い年齢層の人材から選ぶ方が決まりやすい」などと提案しています。
こういった営業により、40代以上の人材にも紹介できる案件を増やす努力をしているのです。

40代の派遣社員のホンネ

「歳を重ねると正社員採用は厳しそう」「主婦は正社員フルタイムだと働きにくそう」といった理由で、派遣会社に登録する人は多くいます。派遣は正社員よりも仕事が見つかりやすいというイメージがあるからです。

しかし、現実はそう甘くはありません。派遣会社に登録しても仕事紹介が少なく、結局自分で仕事を探さざるをえない壁にぶつかるからです。

なかなか職探しがうまくいかないと、「登録した派遣会社が悪かった」と考え、他の派遣会社にいくつも登録し続ける傾向があります。
もしくは、自身の職務経歴やスキル不足が原因と考える人もいます。

しかし、立派な職務経歴や複数の資格を保有していても、派遣の仕事がなかなか決まらないことがあります。
それだけ、年齢というのは厚い壁になるのです。

40代に対する派遣先企業のホンネ

派遣先企業のホンネ
「指揮命令者は34歳の女性で、それよりも年齢が上だと指導しにくいと言っているから、派遣社員は34歳以下の女性を探そう。それに、40代以上は考え方が固い人も多いし、柔軟性のある若い女性の方がいいだろう」

派遣社員が40代だと、現場で指揮する社員が自分より年下ということはよくあります。年下が年上に指導する、という状況は、互いに「やりにくい」という感情を持ちがちです。
そのため、派遣会社では現場の指揮命令者よりも年上の派遣社員を避けがちなのです。

専門性が高い仕事なら、年齢を気にせずにスキル重視で派遣社員を決める傾向があります。しかし、高いスキルを求めない業種(例えば事務職)の場合、基本的にはスキルよりも年齢重視です。

以上が、40代以上は仕事が紹介されにくい理由です。
厳しい現実ですが、ではどうしたら年齢に左右されずに派遣の仕事に就けるのでしょうか?以下、その対策です。
 

40代でも紹介されやすくなる4つのおすすめポイント

派遣

専門性のあるスキルを身につける

専門性のスキルは40代以上でも武器になり、採用されやすくなります。

簿記や宅建などの資格類はもちろん、5年間営業のアシスタントを担当していたとか、コールセンターでリーダーになったなど、ある程度長く務めたり特別な役割に就いたりした経験があれば、強みとなります。また、派遣先企業の正社員からも信頼されます。

40代以上の派遣社員に求められるのは、経験・資格・信頼です。ただし、形だけの資格保有者は意味がなく、それを生かした経験が重要です。
そのため、資格を持っているなら、それを生かした仕事をして実績を作りましょう(できれば、40代になる前から経験を積むのが理想的です)。

また、前述のとおり、40代になると派遣先企業で働く正社員や上司は自分より年下というケースが多くなります。
しかし、派遣社員として働いたこれまでの実績が認められ、派遣会社としっかりした信頼関係が築かれていれば、年齢に関係なく、派遣会社は自信をもって新たな派遣先企業にあなたを紹介してくれるでしょう。

希望条件を緩和する

派遣で仕事を始める際は、業務内容や時給、通勤時間、残業の有無希望など、ある程度の条件を設定できます。
ただし、20~30代と同じ条件で40代も仕事を探そうとすると、うまくいかない可能性があります。
もし、希望条件を細かく出しているようであれば、一度派遣会社のコーディネーターに相談をしみましょう。どの条件を緩めれば仕事が紹介されやすくなるかを確認してください。

希望条件を緩和すると、派遣会社からは”融通が効くユーティリティな派遣社員”として認識されるため、仕事を紹介されやすくなります。仕事の幅が広がれば、あなたにとってはプラスになるのです。
これは、40代以上に限る話ではなく、20~30代の若手派遣社員も同様のことが言えます。

”希望条件を緩和する”ことは、自分の可能性を広げることでもあります。できることが増えれば、仕事との出合いも増えるのです。 

希望条件を変更する

仮に、20~30代などで派遣登録をしている場合、登録当時の条件がそのままの状態になっている可能性があります。
しかし、40代となった今では、その当時の条件に合わないこともあるでしょう。

そのため、派遣会社のコーディネーターに、今登録されている条件を確認してもらいましょう。そして相談のうえ、若い頃の実績を生かした希望条件に変更してみてください。

希望条件は経験や年齢を重ねることで、そのつど変わっていくものです。経験を積めば、より高度な仕事を希望できますし、逆に簡単な仕事にも対応できるので、できる仕事の幅が広がります。

ぜひ、登録されている希望条件をすぐに確認し、今のあなたにふさわしい条件に変更しましょう。

中小企業や人気が低い職種を狙う

大企業や有名企業の事務職などはどの世代からも人気が高く、応募者数は多いのが現実。当然、若い派遣社員が有利と言えます。
一方で、中小企業は依頼数が多いにも関わらず、近年の人手不足で採用に苦戦している会社も多いようです。そのため、中小企業も希望条件に入れると、紹介されやすくなります

また、採用者数が多い仕事、スタッフの入れ替わりが多い仕事はエントリーしやすく決まりやすいと言われています。代表的な例では、コールセンターや工場、土日休みではない仕事です。
コールセンターは比較的採用者数が多く、人気もさほど高くなく、幅広い年齢層から採用されているので狙い目です。

20~30代の頃と異なり、40代以降で子どもがいる人は手がかからなくなってきたり時間の融通が効いたりということも。環境の変化に合わせて、パートも含めできる仕事の幅を広げたり仕事探しの視点を変えたりすることは大切です。

人気が低い勤務地を狙う

仕事の案件は、オフィス街に集中します。大都市圏なら特にその傾向が強いでしょう。

勤務地の交通の便がよく高時給で駅近の求人は、派遣登録者からのエントリーが集中します。反対に、勤務地の条件があまりよくない求人はエントリーが少なくなります。

高時給なのに、勤務地が郊外という理由で避けられている求人もあるため、希望勤務地は広めに考えてみましょう。仕事が見つかりやすくなります。

派遣会社と仲良くなる

小手先のテクニックと思われがちですが、実は効果的なのが、派遣会社と仲良くなること。要は、営業マンと信頼関係を築き、働きたい会社にアピールをしてもらうのです。

派遣先企業の採用担当者も人間ですから、付き合いの長い派遣会社の営業マンがすすめる派遣スタッフなら、採用に前向きになります。また、その派遣社員のスキルと人としての魅力を営業マンが伝えてくれるので、非常に有利になります。

仮に1社目と縁がなくても、営業マンと仲が良ければ、すぐに他の仕事を探してくれます。さらに、採用に有利になるアドバイスをくれるケースもあります。ですから、派遣会社内に味方をつけるのはとても重要です。

すでに働いている人は営業マンとの信頼関係を築けるように、これから派遣会社に登録する人はコーディネーターなどに強く “仕事に就きたい”アピールをして、積極的に印象づけましょう。きっと、次の仕事が見つかりやすくなります。

あまり知られていないことですが、派遣会社では営業マンやスタッフ同士で「誰か信頼できる派遣社員を紹介してもらえないか」といった相談がくるケースが多々あります。
そのようなとき「今、仕事を探している優秀で信頼できる派遣社員がいる」など、売り込んでもらえる可能性があるのです。

同じ派遣会社内ですから、評価の低い派遣社員を推薦することはありません。つまり、営業マンだけでなく、派遣会社全体で仕事探しをしてもらえるため、仕事紹介を受ける可能性がグッと上がるのです!

派遣会社の立場的にも、別の派遣会社にあなたを取られたくありません。積極的に仕事を探してもらえるためにも、派遣会社とは仲良くなり、信頼関係を築くのは大切です。
 

「40代だから無理」と思わず積極的な行動を!!

40代になると、派遣の仕事は紹介されにくくなります
派遣会社から仕事が紹介されない、エントリーしても話が進まないというときも、感情的にはならずに、何が原因で紹介されていないのかを冷静に分析してみましょう。

言われたことをやるだけの派遣社員は、年齢を重ねるたびに”扱いにくいだけの人”と思われてしまいます。

上記に挙げたように工夫できる点は複数ありますし、40代以上は派遣での仕事ができないというわけでもありません

今の自分に何ができるかを、もう一度振り返ってみましょう。”年齢の壁”を乗り越えるのは、あなた次第です。

年齢を重ねつつ「40代以上でもできる仕事は何か」を考え、ぜひ積極的に行動してみましょう。

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