派遣から直接雇用へ!派遣先からの引き抜きの実態って!?

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最終更新日:2020/06/10

派遣社員として働くと、もしかしたら起こるかもしれないこと、それは派遣先企業からの引き抜き”です!

一見喜ばしいように思えるものですが、実は派遣先企業への引き抜き(=直接雇用)は、全ての派遣社員にとってベストとは言い切れないのをご存知でしょうか?
なぜなら、直接雇用がデメリットになることがあるからです。

今回は、派遣社員の引き抜きについて、実態や裏事情などをご紹介します。 

派遣先企業からの引き抜きは、派遣業界では珍しくありません。
引き抜き自体は、その派遣社員を評価しているということであり、良いことですよ。
でも、決定は慎重にしたほうがよいということですね。
なぜなのか、気になります…!

目次[開く]

 

派遣先からの引き抜き!喜んでいい?

もし、あなたが派遣先企業から直接雇用を打診されたら、それ自体は喜ばしいことです。なぜなら、あなたを評価してくれているからです。

一方で、もし直接雇用になるのであれば、確認すべき事柄もいくつかあります。ここでは、引き抜きの実情をご説明しましょう。 

引き抜きってどんなもの?

派遣先企業で一生懸命働いていると、ある日現場の上司から「次は派遣社員として更新せず、わが社の従業員にならないか?」と打診された…、それがいわゆる”引き抜き”です!

でも、実はこの手順はあまり望ましくありません。それは、派遣社員の雇用主は派遣会社であり、本来は派遣先企業から派遣会社をとおして、派遣社員に直接雇用を打診する必要があるからです。

では、なぜ派遣会社を経由しないのでしょうか?それには次の理由が考えられます。

・派遣先企業が派遣会社を経由した場合、派遣会社にマージン(紹介手数料)を支払わないといけない可能性がある
・派遣社員に直接打診するほうが、給料などの条件面を交渉しやすい

つまり、引き抜きのほうが派遣社員を有利に直接雇用しやすいと、派遣先企業が認識しているということです。

ちなみに、直接雇用になる場合、派遣先企業が派遣会社に支払う紹介手数料は、派遣社員の年収の約20~30%が相場です。
例えば、年収が400万円なら80万~120万円の紹介手数料を、派遣先企業から派遣会社に支払う必要があります。 

引き抜きの場合は派遣会社を仲介しないため、派遣先企業と交渉するのは派遣社員のあなた自身です。
派遣先企業が派遣社員を直接雇用したい場合は、派遣会社にマージン(紹介手数料)を支払うなど、派遣先企業にとっては都合が悪いことがあるわけじゃ。  

引き抜き(直接雇用)=正社員ではないかも!?

派遣先から直接雇用を打診されても、すぐに了承するのはちょっと待って!なぜなら、引き抜き(直接雇用)=正社員とは限らないからです。
もしかすると、契約社員やアルバイトという雇用条件かもしれないのです。 

てっきり、正社員かと思っていました!アルバイト雇用なら、派遣社員のほうがいいかも…。  

直接雇用になる前に確認!これからの待遇

派遣先企業からの打診が直接あった場合は、派遣会社をとおさない場合、当然ながら派遣会社に相談はできません。しっかり自分の意志で決める必要があります。
 

引き抜きを受け入れる?受け入れない?

派遣

直接雇用で最も気になるのは雇用形態でしょう。派遣先企業から打診を受けたら、まずは正社員・契約社員・アルバイトなど、用意される雇用形態は何かを確認しましょう。
口頭での確認だけでなく、必ず書面で提示してもらうようにしてください。なぜなら、口約束だとのちのちトラブルになる可能性があるからです。

また、細かな待遇面も書面で提示してもらいましょう。たとえ正社員であっても、給与などが満足できる内容かわかりません。あなたのことを本当に評価して直接雇用したいのであれば、派遣先企業はそれなりの待遇を用意してしっかりと手順を踏むはずです。

もし、契約社員やアルバイトなどの場合は、より慎重に待遇を確認しましょう。たとえ直接雇用でも契約社員として働くより派遣社員のほうが給料が良いというケースはよくあります。

できれば、派遣先企業で同じように派遣社員から直接雇用になった人がいるかなど実績の有無を確認できるとよいでしょう。 

引き抜きの話は、派遣社員のあなた自身で詳細を確認する必要があります。
もしかすると派遣社員のときより条件面が悪くなる可能性もあるんですね!?
目先のことだけで決めると後悔するかも…。  

安定した直接雇用への道!

安定した雇用形態といえば、やはり正社員です。しかし、派遣先からの引き抜きの多くは、正社員ではなく契約社員が中心です。

契約社員はちょっと…、と思う人は多いかもしれません。そのような人には、紹介予定派遣がおすすめです。紹介予定派遣は、一定期間(最大6か月)派遣先企業に派遣社員として働き、その後はその企業で直接雇用になる可能性が高い働き方です。

派遣先企業と派遣社員の双方の合意のもと直接雇用になるため、派遣期間中にしっかりと職場環境や人間関係などを確認できるため、安心して働けます。

紹介予定派遣後の直接雇用の雇用形態は、あるデータによると正社員の割合が6割弱です。
紹介予定派遣は派遣会社が仲介しているので、派遣先の直接雇用後の条件面などをしっかり把握したうえで、働き始められます。

それは、派遣先企業でも同様で、派遣期間中はその派遣社員の仕事ぶりや人間性を見極めています。 

正社員を目指す派遣社員にとって、紹介予定派遣は利用する価値のあるサービスじゃ。
紹介予定派遣の派遣期間は、派遣先と派遣社員のお見合い期間のようなものです。
正社員を目指す派遣社員が失敗しないためにも、このようなサービスを利用して損はありません。

  

まとめ

派遣先企業から引き抜きを打診されたら、まずはしっかりとあなた自身で待遇などを確認しましょう。
もし、正社員を目指すのであれば、紹介予定派遣に挑戦するほうがよいかもしれません。

もちろん、派遣先企業からの引き抜きの場合でも、正社員待遇のチャンスはあります。派遣先企業選びの際に、派遣会社に直接雇用の実績などについて聞いてみてもよいでしょう。 

将来的な目標設定をしっかり持って、派遣先からの引き抜きの打診があれば、しっかり判断したいと思います!
派遣社員のあなたが後悔しないためにも、派遣先からの引き抜きの打診があれば、しっかり判断できる材料(給料や離職率など)を集めてくださいね。

派遣先企業が派遣会社を仲介しないということは、条件が正社員以外の雇用形態であるといった裏”があるかもしれないのです。
アロテックネクスト アロテックネクスト

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