二重派遣って違法なの?二重派遣に関する派遣業界の実態とは!?

二重派遣って違法なの?二重派遣に関する派遣業界の実態とは!?

「二重派遣って聞いてもよくわからないし…」と思ってしまう方もたくさんいるかと思います。

派遣社員の皆さんにとって、二重派遣とは無縁とは言い切れません!二重派遣をよく理解してないまま、知らない間に二重派遣の被害にあってるってことだって考えられるからです。

ちなみに、2017年時点にはなりますが、約129万人もの派遣社員が日本全国で働いています。

それだけ派遣の需要が高いということは、いつどこで二重派遣の被害に巻き込まれるかわからないということですね。

二重派遣の被害に巻き込まれないためにも、しっかり理解しておく必要があるとうことです!

今回は、そんな二重派遣について、派遣社員の皆さん向けにわかりやすく解説したいと思います。 

目次

そもそも二重派遣って何?

二重派遣というフレーズを聞いたことのある方はたくさんいるはずです。だけど、二重派遣に対する理解については、乏しくはないですか?

まずは二重派遣とは一体何なのかといったところから理解しておきましょう。

二重派遣とは、派遣会社(派遣元)と雇用関係のある派遣社員を受け入れた就業先(派遣先)が、派遣先の業務をさせずに、別の会社の業務に就かせることです。

つまり、表面上では、「派遣会社と就業先(派遣先)」の契約にも関わらず、その裏側では、「全く関係のない別の会社で働かされる」といったイメージですね。

これって、普通に考えてもおかしいと思いませんか!?それだったら、初めから、派遣会社と全く関係のない別の会社が契約すればいいわけですから。

このような事例が頻繁に発生したことにより、「二重派遣」が社会問題に発展していったということです。 

具体的に二重派遣ってどんなのがあるの?

もう少し具体的に説明していきますね。  

ケース1:契約した派遣先から、さらに別の会社でお仕事…明らかに二重派遣
仮に、派遣社員Aさんが派遣先Bで働くことが決まったとします。ということは、派遣会社は派遣先Bとの間で、契約が成立しているというわけです。

当然、派遣社員Aさんは、派遣先Bで働くって思っちゃいますよね?しかし、実態は、出社してみたら、派遣先Bが契約している別の会社Cで働くことになった……これは、明らかに契約違反、二重派遣です。
ケース2:契約した派遣先で、グループ会社のお仕事…感覚的にはわかりにくいけれど、二重派遣
派遣社員Aさんが、派遣先Bで働いていたとします。

派遣先Bでは、繁忙期はとことん忙しく人手不足になりがちで、やっとその繁忙期が終わり一息つき、これからちょっと余裕をもって仕事ができるかなと思っていた矢先に派遣先Bの上司からこう言われました。

「隣の◯◯会社(同じフロアで一緒に働くグループ会社)が忙しくて困ってるらしいから、ちょっとそっちでヘルプしてあげてくれんか?」と。

普段から顔を見ている人達だからこそ、仲間意識があって当然ですね。「それなら、全然いいですよ!」と派遣社員Aさんが答えてしまうかもしれません。

しかし、派遣社員Aさんは、良かれと思って引き受けたものの、これもれっきとした「二重派遣」になってしまうということです。

こういった事例を聞くと、いつ自分の身に降りかかるかわかりませんよね。

その二重派遣が生まれる背景には、深刻な人手不足が原因だといわれています。併せて、派遣先の派遣社員の管理体制や派遣に対する理解が不足していることも二重派遣が生まれる原因とも言われており、知らない間に、二重派遣という構図が出来上がってしまうということです。 

二重派遣がバレた場合はどうなるの?

派遣女性

では実際に、二重派遣がバレてしまった場合は、どうなってしまうのでしょうか?

結論から言うと、「派遣社員の私が悪いの!?」と思わなくても大丈夫です。特に派遣社員に罰則などはありません。

罰則の対象となるのは、派遣先と派遣社員を受け入れた二重派遣先の会社です。

「なら良かった!」とホッとしてはいけません。

例えば、二重派遣先での勤務中に怪我をしてしまったとします。通常であれば、労災の対象になるかもしれませんが、問題は「二重派遣先での怪我」であることです。

派遣社員の皆さんが労災の手続きを行うには、まずは派遣会社に連絡しますよね?そこで初めて、派遣会社は二重派遣の実態を把握することになったとします。

労災の手続きなんて、すんなりできるわけありません。

労災の申請をするときには、派遣先が「どこで、どんな業務をやっていて、どのように労災事故に遭ってしまったのか」を証明する必要があるからです。

派遣先が「二重派遣先で、派遣社員が怪我をしてしまいました。」なんて証明できるわけありません。事実を隠蔽し、結局労災手続きができなかったといったケースも多々あるということです。

このように、派遣社員の皆さんにも、何かの不測の事態に影響が出る可能性があるということを覚えていてください。

仮に、派遣会社が二重派遣の実態を隠蔽しようとした場合には、あなたの怪我や労災のためにも、労働基準監督署に相談することをおすすめします。 

二重派遣を見極めるポイントってあるの?

ふと気付いた時には、二重派遣で働かされていたといったことにならないためにも、二重派遣を見極めるポイントを理解しておきましょう。

ポイントは主に3点だけですので、しっかり覚えておくことをおすすめします。

二重派遣において、何か不測の事態が起こってからでは遅いということですね。 

雇用関係がある会社はどこ?

まずは、派遣社員の皆さんの雇用主は誰なのかを、理解しておきましょう。

どうしても、派遣先で働いている期間が長くなればなるほど、派遣会社の存在感はどんどん薄くなってしまいます。自分自身が、派遣先の一員といった感覚になってしまうからです。

あくまでも、派遣社員の皆さんは、派遣会社の社員です!たまたま派遣先で働いているだけで、派遣先から給料をもらうことはありません。

派遣先に雇用されているように錯覚してしまうと、あなたが良かれと思って引き受けた仕事自体が二重派遣だったことに気付けなくなってしまうこともあるということですね。

少しでも疑問に思うことや不安に思うことがあれば、雇用主である派遣会社にまずは相談するといったことを頭に入れておきましょう。 

契約内容はどうなってる?

次に、あなたの契約内容はどうなっているのかを確認しましょう。

派遣社員の皆さんが派遣先で働く前に、派遣会社と派遣先の間で基本契約書を結びます。契約書には、どの就業先でどんな業務を担当するのかやその契約期間などといったことが明記されています。

つまり、その契約以外の事例があること自体がおかしいということです!

派遣社員のあなたは、その契約内容に沿って、働く必要があり、派遣先はその契約の中身をしっかりと理解しておく必要があるということですね。 

誰が指揮命令者?

派遣会社は、派遣先が派遣契約を結ぶと同時に、派遣社員はどこの誰から指揮命令を受けるのかを必ず確認します。派遣先で働く派遣社員は、派遣先の社員からしか派遣社員に指示を出してはいけないようになっています。

つまり、派遣先以外の人から指示を受けて仕事をすることは、絶対にできないということです。もしも、派遣先以外の方から仕事の指示を受けていることがあれぼ、すぐに派遣会社に相談しましょう。

指揮命令者が別のグループ会社の社員などの場合、二重派遣に該当してしまいます。決して、派遣社員の皆さんにとって影響が無いとはいえません!

悪質な二重派遣によって、派遣会社が業務停止になってしまうこともあるからです。

もちろん、業務停止になってしまうと、派遣先で働く派遣社員まで仕事を失ってしまうということですね。 

まとめ

二重派遣は派遣社員の皆さんにとっても、決して人ごとではないということがわかったかと思います。

実際に、二重派遣によって、いつ何時被害に遭ってしまうかは誰にもわからないからです。

派遣先の二重派遣の認識不足などが原因で、派遣社員の皆さんが振り回されることもあります。

自分自身を守るためにも、二重派遣について最低限のことは頭に入れて、二重派遣に巻き込まれてないように注意しておきましょう!

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