派遣社員は社会保険に入れる?入らないとダメ?基本知識をチェック!

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最終更新日:2019/06/17

「社会保険ってよくわからないけど、入る必要はあるのかな?」と疑問を持つ人は多いかもしれません。
社会保険という言葉はよく聞くけれど、その内容はなかなか詳しく理解できませんよね。

また、”社会保険は正社員のみ加入するもの”と考えている人もいるかもしれません。
しかし、派遣社員の場合でも、社会保険は一定の条件を満たしていれば加入が義務付けられているのです!

日常生活の中では、社会保険のことを意識する機会はあまりありません。なぜなら、社会保険は働く人がケガや失業、加齢などで働けなくなったときに受けられる給付制度であり、ふだんはあまり関わらないものだからです。

しかし、社会保険は働く人を守ってくれる大切な制度です。
今回は、社会保険の基礎知識からメリット・デメリットまで、わかりやすく解説しましょう。  

派遣社員の皆さんも、一定の条件を満たせば社会保険への加入が義務付けされています。
社会保険、よくわかっていませんでした…。この機会に勉強します!

目次[開く]

  

覚えておきたい!社会保険の基礎知識

「社会保険」は5つの保険を総称したものです。以下がその保険です。 

社会保険に含まれるもの
・健康保険
・年金保険
・介護保険
・雇用保険
・労働者災害補償保険(労災保険)

  

そもそも社会保険はどんなもの?

社会保険は5つの保険を総称したものと先にご説明しましたが、実はこれは「広義の社会保険」と言われているものです。一方で「狭義の社会保険」という概念もあり、従業員(派遣社員を含む)が会社で加入するのがこれにあたります。

狭義の社会保険は①健康保険 ②厚生年金保険 ③介護保険の3つです。
狭義の社会保険は事業所によって加入条件が異なり、法人は全て加入が強制され、個人事業は従業員数や業種などで異なってきます。

また、 雇用保険と労災保険は、従業員を1人でも雇用していれば業種や事業所規模に関わらず加入適用となります(一部の農林水産業を除く)。

ここでは、狭義の社会保険(健康保険・厚生年金保険・介護保険)についてご説明しましょう。  

健康保険
・病気やケガ、死亡などでの出費に対して、給付される。
・出産育児に対して一時金が支給される。
厚生年金保険
労働者が老齢、障害、死亡により賃金を得られなくなった場合、本人または家族に給付される年金。
介護保険
介護が必要な人に給付される。40歳以上は加入が義務付けられている。

上記のように、社会保険は働く人々がみんなで支えあう大切な社会制度です。いざというとき、加入者は給付を受けられます。

月々の社会保険料は、雇用主(派遣社員なら派遣会社)と従業員(派遣社員)が折半しています。つまり、給与から引かれた分と同額を雇用主が負担しているのです。

社会保険は確かに保険料の負担が大変ですが、会社が折半してくれるのは従業員にとってメリットと言えるでしょう。 

社会保険は、自分を守るためのものなんじゃ。
将来のためにも、決して無駄ではないんじゃよ。
身近なところで社会保険が守ってくれているんですね!
派遣社員の社会保険も、派遣会社が負担してくれているとは知りませんでした。

  

社会保険に入る条件はあるの?

全ての従業員(派遣社員含む)が社会保険に加入できるわけではありません。まず、派遣社員の場合は、契約期間が2か月を超える場合に適用されます(契約初日から加入可能)
そのうえでの加入条件は以下のとおりです(下記条件は、派遣社員以外の全ての従業員にあてはまるものです)。 

加入対象となる従業員
適用事業所に使用されている人(健康保険は75歳未満、厚生年金保険は70歳未満)

パートやアルバイトの場合、1週間あたりの所定労働時間と1か月あたりの所定労働日数が、一般従業員の4分の3以上の人(派遣社員の場合、対象は派遣先企業ではありません)

以下の全ての条件に該当する人
・所定労働時間が週20時間を超えている
月給が8万8000円(年収106万円)以上
・1年以上継続して適用事務所に勤務している(もしくは勤務する見込みがある)
学生ではない
社会保険の対象となる従業員数が501人以上の事業所に勤務している(ただし、従業員500人以下の事業所でも、労使で合意があれば社会保険に加入可能)


また、派遣社員として働く人は、加入期間で注意が必要です。例えば、4月から始まる仕事の場合、初回の契約期間によって加入日が異なります。 

【パターンその1】
初回3か月契約・3か月更新
初回の派遣雇用契約は「2019年4月1日~6月30日」の3か月。
その後も同様に3か月更新の場合、社会保険加入日は2019年4月1日となります。

【パターンその2】
初回1か月契約・3か月更新
初回の派遣雇用契約は「2019年4月1日~4月30日」の1か月。
その後は3か月更新となる場合、社会保険加入日は2019年5月1日となります。

このように、派遣雇用契約によっても、社会保険加入日が変わるのです。

社会保険加入日について希望がある場合は、働くことが決まった時点で派遣会社に相談してみましょう。 

派遣雇用契約の条件によって、社会保険加入日が変わるんですね!?
深く考えていませんでした…
社会保険加入には、条件をクリアする必要があります。
しっかりと把握しておきましょう。

  

派遣会社を辞めた場合はどうなるの?

派遣疑問

派遣会社を辞めた場合、加入していた社会保険はどうなるのでしょうか?

結論から言うと、派遣会社との派遣雇用契約が終了した時点で、社会保険の資格を失います。

しかし、派遣雇用契約の終了後、最大1か月以内に、同じ派遣会社から次の派遣雇用契約(1か月以上のものに限る)が確実に見込まれるときは、雇用関係が継続しているものとみなされ、社会保険を継続することも可能です。

つまり、現在の派遣先での仕事が終了し、次の派遣先での勤務開始日まで1か月以上期間が空いていれば、社会保険の資格は失ってしまいます。
その場合は、改めて社会保険に加入することになるのです。

派遣先での仕事が終了して次に派遣会社が変わる場合は、雇用主自体が変わることになりますので、新しい雇用主(派遣会社)を通じて社会保険に加入することになります。 

派遣社員の皆さんは、派遣会社との派遣雇用契約が終わるタイミングで社会保険の資格を失いますので、注意しましょう。
派遣会社が変わる場合も、社会保険は改めて加入しなければならんのじゃな。

  

社会保険に関するメリット・デメリット

社会保険の基礎知識を理解したところで、次にメリットとデメリットを知りましょう。
 

社会保険のメリットは?

社会保険に加入していない人は「国民健康保険」と「国民年金保険」への加入が義務付けられています。

国民健康保険と国民年金保険は全額自己負担となります。社会保険は企業が保険料の一部を負担してくれるため、優遇されているのです。

また、社会保険料はあなたの代わりに派遣会社が支払い手続きを行うため、納税を忘れる心配はありません。

病気やケガで仕事を休む場合は、社会保険の健康保険では賃金の6割が支給される傷病手当金制度(給付条件あり)があるのに対し、国民健康保険では支給されません。 

社会保険に加入していると、納税を忘れることもありませんね。
もしも入院しても保障があると知って、少し安心できました。
社会保険はあなたを守るための一つとなっているわけですね。

  

社会保険のデメリットは?

社会保険

派遣社員にとっての社会保険には、デメリットもあります。

ひとつは、派遣期間が空いたとき、手続きをしなければならないこと。
派遣会社との派遣雇用契約が終了して保険の資格がなくなったタイミングで、社会保険から国民健康保険と国民年金保険に自ら切り替えをしなければいけません。
社会保険加入のように派遣会社が対応してくれるといったことにはならないのです。

国民健康保険と国民年金保険に切り替えるためには、住んでいる市区町村役場や国民健康保険の窓口に出向き、資格喪失証明書などを提出します。
派遣雇用契約が終了後、14日以内に手続きを行う必要があります。

また、社会保険料はまとまった額のため、毎月の給料から数万円引かれると大きな負担を感じるでしょう。

しかし、いざというときに給付金が支給される社会保険は、安心して働き続けるために加入しておいたほうがよいものなのです。
保険料の負担をどうしても重く感じる場合、会社員の夫を持つ主婦なら夫の扶養内で働き、自分は社会保険に加入しないなどの選択肢があるので、検討してみましょう。 

切り替えって面倒くさそうですね。

社会保険料も高いなと思いますが、いざというときのために加入が必要だと納得しました!
社会保険の場合は、働き続けていれば派遣会社が対応してくれるため、安心しましょう。

  

まとめ

社会保険は、私たちが助け合いながら生きていくうえで欠かせない制度です。
健康保険や年金保険は、社会保険未加入者なら、全額自己負担の国民健康保険と国民年金保険に入る必要があります。

収入により社会保険料は異なりますが、平等性を保つために計算されて割り振られており、加入者は支払う義務があります

毎日安心して生活できるよう、ぜひ社会保険加入を前向きに検討してみてはいかがですか? 

社会保険の仕組みが理解できました。
自分のためにも有効に活用したいと思います。
派遣社員の皆さんにとっても、社会保険は心強い存在です!

派遣先が変わる時などは、社会保険のことを頭に入れつつ、就業開始日などを検討してみましょう。

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