最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
主婦の皆さんは、
「仕事と家事の両立って難しいな…」
「ある程度の収入はほしいけど、夫の食事を作らないといけないし…」
などと思ったことはありませんか?
皆さんが住んでいる日本では、働いていたとしても、未だに女性は家事をするのが当たり前といった風潮があります。
朝は夫のお弁当を作り、洗濯物を取り込んだ後はせかせかとパートに出かけ、帰ってきたら夕食の準備と、1日があっという間に過ぎてしまいます。
そのような主婦のために、「扶養制度」が存在します。
皆さんは、「103万円の壁」や「130万円の壁」って聞いたことはありませんか?
その「壁」が扶養で働くうえで、重要なポイントとなるのです!
今回は、そんな忙しい主婦の方向けに、「扶養」を活かした派遣社員としての働き方について、わかりやすく解説したいと思います。
目次[開く]
昔と違い、最近では共働きが当たり前の時代になりました。
皆さんの周りではどうですか?やっぱり共働きの夫婦って多いですよね?
しかし、お互いにフルタイムで共働きするのって、周りの手助けや会社の理解がないと難しいものです。
そのような方たちで活用されているのが、「扶養枠内での働き方」です。
扶養で働く、というのは聞いたことがあるとは思いますが、どんなものかご存知ですか?
法改正に伴い、2018年から新しい扶養制度となっていますので、改めて理解しておきましょう。
まず、扶養制度の対象は大きく2つに分かれます。「所得税」と「社会保険」で扶養制度が異なるのです。
その「所得税」に関連するのが、「103万円の壁」といわれるものです。
わかりやすくいうと、年間の給与や賞与などの合計額を103万円以下で抑えることができれば、所得税を免除してもらえるのです。
それに加えて、世帯主である夫の所得税の負担が重くならないギリギリのラインなのです。
その反対に、103万円を超えると所得税上の扶養から外れることになり、所得税を支払わなければなりません。
103万の壁の次にあるのが、「130万円の壁」といわれるものです。
社会保険を自分で払うかどうかの境目になってくる金額が、130万円からなんです。
例えば、専業主婦の方は、社会保険(健康保険料+国民年金保険料)が免除されます。もちろん、所得もないので所得税を払う必要はありません。それらは専業主婦だけの特権です。
しかし、働く主婦であっても、扶養内で働くことを意識すれば社会保険を免除されるのです。
具体的には、年間の給与や賞与などの合計額を130万円以下で抑えると免除の対象となります。
ただし、「103万円の壁」は超えてしまっており、所得税は支払わなければいけませんので注意が必要です。
これらのように、扶養制度について理解がないと、損をしてしまう恐れがあるため、基本的な知識として抑えておきましょう。
せっかく扶養枠内で働くなら、派遣社員として働くことをおすすめします。
その理由は、「扶養枠内の事務系の派遣求人が多いこと」と「能力(経験値)が維持しやすい」からです。
意外と思うかもしれませんが、派遣会社によっては、フルタイムの事務求人だけでなく、扶養枠内で働ける短時間勤務の事務職求人のニーズもあるんです!
もし、主婦のみなさんがご自身でアルバイトやパートなどで求人を探すと、飲食店や工場などの仕事が多いため、なかなか事務職を探すのは難しいですよね。
派遣会社に聞けば、たくさんの事務職求人があるのに……もったいないです!
おまけに、一旦事務の仕事から離れてしまうと、いざ事務系で働きたいと思ったとしても、なかなかスムーズに戻るのは容易ではありません。
ライバルが多いので、事務の経験があるひと、それも近々に、という方から優先的に採用されてしまいます。
ですから、できることなら扶養枠内の派遣事務の仕事を探すことをおすすめします。
もうひとつ、これだけは覚えておいてください。
派遣会社や派遣先は、同じ仕事内容であっても、「アルバイトやパートの事務経験」より「派遣の事務経験」を優遇してしまうのです。
派遣を利用しているもしくは利用していた派遣先ほど、派遣社員の能力を買っているため、「派遣社員としての経験値」を求める傾向にあるからです。
その傾向を把握している派遣会社は、派遣社員を人選する際に「派遣社員としての経験値」がある方を優遇してしまうというわけです。
扶養制度を活用した働き方の中でも、派遣は家事との両立がしやすい働き方です。
事務系の仕事は、基本的に月曜日~金曜日の就業が多く土日祝がしっかり休めるため、夫や子供などと休日を合わすことができ、家事との両立がしやすくなるのです。
例えば、平日1日の就業時間が10時~15時のOA事務のお仕事などがあり、家事との両立がしやすい勤務体制といえます。平日の朝、子供を保育園に送って夕方迎えにいくような生活が可能となり、主婦にとっては働きやすい仕組みなわけです。
ちなみに、アルバイトやパートの仕事の多くは飲食店や工場などが中心になるため、どうしても土日祝に働くケースが多くなってしまいます。
そうすると、土日祝休みの夫や子供との休みが合わなくなり、家事との両立が難しくなりますよね。
あなたの家庭環境に最も適した働き方を考え、扶養制度を活用しましょう。
扶養を生かして、パートではなく派遣社員として働くのに、メリットもあれば、デメリットもあります。
さらに詳しく解説していきます。
先程も解説しましたが、なんといっても一番のメリットは所得税・社会保険が免除されることです!
復習になってしまいますが、「103万円の壁=所得税免除」、「130万円の壁=社会保険免除」でしたよね?これが扶養制度の特徴であり、家計を助けるメリットになるのです。
その他にもメリットはあります!
例えば、
などが挙げられます。
ちなみに、アルバイトやパートより派遣って時給が高いですよね?
それは、扶養枠内の仕事でも一緒です。扶養枠内であっても、どうせなら、高い時給をもらえる方が誰だって嬉しいに決まっています。
派遣社員として働く場合、アルバイトやパートより高い時給が期待できるため、扶養制度を効率的に活用できます。
例えば、「103万円の壁」を目処に働く場合、時給900円と時給1200円ならどちらが早く103万円に辿り着くでしょうか?
もちろん、時給1200円ですよね。
その分、壁を超えることはできませんが、働く日数は少なく済みます。
また、派遣会社や派遣先にも扶養内で働いていることの理解があるので、休みの調整などはしやすいでしょう。
フルタイム勤務の求人数と比べると扶養枠内勤務の求人数は限られるため、その分高い競争率になってしまうことです。
派遣会社は、派遣社員それぞれが希望する仕事内容や条件などを示したデータから派遣社員を絞り込み、派遣求人と派遣社員をマッチングさせます。
どうしても、扶養という枠組の中では、希望通り扶養枠内で働ける派遣社員は限られてしまうということです。
メリットでもお伝えした通り、派遣として扶養制度を活用したいライバルはたくさんいることを覚えていてください。
扶養枠内勤務の求人に対して高い競争率が待ち構えている。そんなデメリットを抑えて働くためには、どうすれば良いと思いますか?
ずばり、「派遣会社との信頼関係の構築」です。
もちろん、求人が無ければ元も子もありませんが、派遣会社は信頼できる派遣社員に求人を紹介したいと思うものです。
働きだしてからすぐに、「自分のやり方に合わないから辞めたい」などと、自分中心で考えてしまう派遣社員も中にはいるため、派遣会社は人選する際には、派遣社員のこれまでの実績や人柄などから慎重に人選します。
派遣会社は、派遣先との信頼関係から派遣求人をもらっているため、「働いてもらえるなら誰でもいいや。」などと派遣社員を人選することはできないのです。
できることなら、「この人なら安心して派遣先に紹介できる!」といった派遣社員に仕事をしてほしいと思うわけです。
そうなるためにも、これまで培われたあなたの実績などからくる評価が大切になるのです。
しっかりと普段から派遣会社と信頼関係を構築することが、デメリットを生まないきっかけになります。
継続して派遣として働いている方はもちろん、これから派遣として働き始める方も、初めの面談からこのポイントを忘れずにいてくださいね。
扶養制度は、主婦業と仕事を両立しやすくなるための素晴らしい制度です。
その制度を活かすためにも、派遣社員としての日頃の実績や評価が大切になってきます。
様々な雇用形態がある中でも、派遣社員は扶養制度を活かしやすい雇用形態です。
そのためにも、扶養制度を理解することが第一歩であり、そして扶養での働き方を確立していきましょう。
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