最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
2016年もあとわずか、派遣労働者にとっては来年に向けて想定されるであろう派遣業界のアレコレも押さえておきたいところでしょうか。
今年2016年の派遣業界も様々なことがありました。日本の経済が大きく影響する業界だからこそ来年を予測しておくことが生き残りのヒントになると思われます。
そんなこんなで、来年2017年の派遣業界を大予想してみましょう!
安倍政権の推奨する改革では、同一労働同一賃金の実現が謳われているのは周知のところです。2016年12月にガイドラインの改定案が報じられたことは記憶に新しいと思われます。
その内容とは、正規雇用と非正規雇用の格差をなくしていくには、賞与も非正規雇用にあるべきではないかということでした。今まで派遣の立場で賞与なんて夢のまた夢のような話で合ったかと思います。
また、寸志程度のおこぼれをもらっても結局時間給が変わらなかった、という悲しい現実を経験した派遣スタッフも多いでしょうか。
平たく言えば、非正規社員に正社員と同等レベルの仕事をさせておいて"賞与がない"とはなんたることかという内容です。このことから派遣業界も賞与がもらえるのではないかという淡い期待が持てることは非常に良い傾向にあると言えます。
しかし同時に、じゃあ正社員の賞与をなくせば同じになるのではないか、という本末転倒な結果に終わるのではないかという不安材料もありますが。
2016年年末になって耳にする、この明るい話題は2017年に是が非でも持ち越ししてもらいたいところですね。
政府の予算案にある貧困家庭に向けての助成も引き続き勢いを保っていくと言えるでしょう。特にシングルマザーへの行政からの支援は、2017年度の派遣業界に大きく影響していくと思われます。
シングルマザーへの受け入れが可能な派遣先の提供や、転職活動を応援する職業訓練の増加などが挙げられます。
さらに2017年は女性がキーワードになることを考えると育児介護休業法、マタハラ防止措置などの法改定が2017年度に施行されることが決まっていることから女性の働き方が大きく変わることが予測できます。
当然派遣スタッフにも育児介護休業を適応する動きになってくると言えるでしょう。
また、扶養控除の引き上げにより働く女性が増加することも容易に想定されるでしょう。扶養控除内で働く派遣スタッフも単発の案件より、長期の案件を選ぶことができるようになるので選択肢が増えたことで仕事の幅が広がると考えられます。
◆2017年は福祉業界の常識が覆る!
福祉業界の最大の課題とされている人材の確保について、外国人労働者の補完によって過酷な労働条件が大きく緩和されると予測されます。
なぜならば従来、外国人の就業は外国人技術実習制度により農業、製造、建設に限られてきましたが介護業界も新たに加わることが2017年に施行させることになりました。
さらにはアジア3か国のみで介護福祉士の国家資格受験を認めてきましたが2017年以降、全ての国の人に権利が与えられるものです。
これによって福祉業界はより専門性の高い現場となることが予測され、我が国日本の福祉業界の労働環境は大きく改善されると言えるでしょう。これを見越し、国内の福祉系人材ビジネスも2017年以降、新しい働き方として周知されていくと思われます。
◆短期決戦で勝負をかける!建設業界
すでに2020年の東京オリンピックに向けて動き出している業界が建設業界です。
おおよそ15兆円超の市場予算とも言われ、首都圏では大々的なビルの建設が活発になり、リニア事業の賛同など派遣の需要にも大きな変化をもたらすと言われています。
従来の建築業界と言えば、低予算の関係から慢性的な人手不足が懸念されていました。しかしオリンピックイヤーに向けて市場も拡大し、短期的ではありますがコンスタントに案件が発生すると見受けられます。
◆IT業界!クラウドサービスへの広汎性に王手をかける!
世情に伴い労働者派遣法も少しずつ変わり、
派遣業界の過渡期となったのが2014年から2016年でした。
そんな中でも特定派遣と一般派遣の線引きがなくなり、今まで特定派遣の王道だったIT業界は広汎性のある職種のプロの集団と変化してきました。
2017年のIT業界は自社開発を手掛ける企業が増えマネジメントやスキルを追い求めることが予測されるため、前述の広汎性のある人材に焦点が当たるのではないかと思われます。
◆医療業界へ派遣スタッフの進出がアツイ!
医療が発達すれば派遣は儲からないと言われていた時代はいつのことやら、今やメディカルサービスに特化した派遣市場がぐんぐん勢いを増しています。
医療行為への緩和が進み看護師や医師、薬剤師の派遣も時間給のアップが期待できる職種と言えるでしょう。2017年も医療介護業界の需要性は変わらずと予測され、求人数も増えると予測されることから留意による時給アップもアリなのではないでしょうか。
2017年の派遣を成功させるためのポイントとはズバリ!派遣登録の時期にあります。
実は1年で一番登録に適している時期が1月2月となっているのです。年度の初めである4月には求人や離職者が集中するため、派遣会社が大変込み合うことが想定されるためです。
年明けすぐの1月2月、派遣登録に行くことでキャリアコンサルタントのカウンセリングもゆっくりと受けることができますよ!
何事も早めの行動が2017年の派遣の仕事運を掴む秘訣となるでしょう。
派遣業界にもM&A化が進む傾向となり、2016年でも外資系大手人材派遣会社の事業譲受は聞くに新しいところでしょうか。このことからM&A化した派遣会社は業績が安定することから優秀なスタッフを多数ストックできる時代に突入してきました。
誰でも受け入れする派遣会社よりも、人材を選ぶ派遣会社に変わってきたのではないでしょうか。2017年も当然このような現象は続いていくと言えるでしょう。
今後の派遣業界で生き残っていくためにも変遷を繰り返す派遣業界を理解し、現状に胡坐をかくことを捨て手にしたチャンスをどう活かすかというところではないでしょうか。
そのため、ある程度の情報は知らないよりは知っておくほうが俄然良いのです。
2017年の予測情報も耳にしておくことで、選択を迫られた時にすぐに選び取ることが出来ます。2017年も充実した派遣イヤーにするためにも、常にアンテナを張り巡らせておくことをお勧めします。
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