最終更新日:2019/11/29
最終更新日:2019/11/29
保育士として派遣社員で働こうと思うけれど、いろいろな派遣会社があってどうやって選べばいいのかわからない。
派遣で働いた人の口コミをみると、うまくいった人とそうでない人がいるけれどなぜ?
派遣会社にはアタリ・ハズレがあるのでしょうか?
目次[開く]
「派遣は初めてだから、とりあえず1社登録して様子を見よう」と考えている人は多いでしょう。しかし、派遣の求人は派遣会社へ入って来てから2~3日でスタッフが決まり、募集停止になることも珍しくありません。
また、条件に合う求人が登録した派遣会社に集まるとは限らないので、2~3社は登録しましょう。
まずは、職務経歴書を作成するために、経歴の棚卸しを行ないましょう。
職務経歴書の提出が不要な派遣会社でも、派遣会社のエントリーフォームで職務経歴は必ず聞かれます。その時に正確に記入できるように、細かい業務内容まで思い出して記入してください。
記入しながら「派遣で仕事をするならピアノなしがいい」とか「3歳以上のクラスがいい」などの希望が出てきたら、メモしておくとよいでしょう。
なお、保育業務未経験の人は、勉強した内容や実習で行なった内容を記入しましょう。
5年後10年後どんな保育士になりたいかを考え、逆算をして派遣社員でどのような経験を積めばよいのかを考えましょう。
未経験の人も「未経験OKならどの求人でもいい」と妥協せず、保育方針や園の雰囲気といった部分で考えてみてください。
経歴の棚卸しと今後のキャリプランから導き出した答えと、現在の状況(金銭面や生活のペースなど)をふまえて、仕事選びの優先順位をつけてください。
ここで優先順位が上位になった条件を、派遣会社選びの基準にしましょう。
冒頭で派遣会社は2~3社登録することをおすすめしましたが、手当たり次第に登録すればいいものではありません。
まず、1社目は保育士派遣の求人数の多い企業へ登録をしましょう。保育士の派遣は保育士専門の派遣会社と医療系の派遣会社、福祉系の派遣会社で取り扱っています。
派遣会社のHPに「取り扱い求人数10万件以上」と記載されていたら、求人数が多いので登録しようと思うかもしれません。しかし、保育士に絞って検索をしたら50件に満たないこともあります。
保育士に絞って検索をしたうえで、求人数が多いのか派遣会社に登録をしましょう。
「求人数が多い=さまざまな条件の求人がある」ため、あなたの希望に合った求人が見つかるはずです。
なお、求人数が多いことは派遣先の保育園や運営企業から信頼を得ている証拠にもなるので働き始めてからも安心です。
2社目以降は、自分の希望条件に合う求人を扱っている派遣会社を選んで登録します。企業内保育園で働きたい、遠方で働きたい、高時給がいいなどの希望条件を満たす派遣会社を探して登録してみてください。
ここで代表的な特徴を8つご紹介します。
2社目以降の登録先選びの参考にしてくださいね。
保育士の場合は、園から近くに住んでいる人ほど採用率があがる傾向にあります。
正社員の場合だと、園までの通勤時間が30分以や電車通勤よりバスや車、自転車通勤者が優遇されます。
なぜなら、早番の人は園を開けなければならず、電車通勤だと電車遅延で1時間近く遅れることもあるため、そのような心配のないことが重要になります。
また、保育園や幼稚園など公共の施設は災害時の緊急避難場所に指定されていることが多く、緊急時には職員が中心になって指示を出さなければなりません。
これらのことから、案件を取扱っている派遣会社も地域密着型が多い傾向があります。
保育士資格を生かせる施設は多くあります。
近年の保育園不足を解消するために、企業内保育園やベビーシッターサービス会社、民間の学童保育なども増えてきています。
今後のキャリアプランで「こういう施設で働きたい」という目的が明確な人は、希望する施設の求人を多く持っている派遣会社を選びましょう。
初めての保育士派遣に不安を持っている人は多いでしょう。
インターネットの普及で、派遣の登録方法も派遣会社へ出向いて登録する以外に、WEBで登録後、コンサルタントと電話で打ち合わせをしてすぐに仕事を紹介する、スピーディーな仕事紹介を売りにしている派遣会社が増えてきています。
スピード重視の派遣会社は1日も早く仕事をしたい人に向いていますが、保育士経験が浅い人や実務経験のない人、今後のキャリアプランが不明確な人は、じっくりコンサルタントに相談したいと思っているでしょう。
キャリアカウンセリング以外にも派遣で働くことがどういうことなのか、就業中のスタッフフォローなどについても直接話を聞きたい人は、コンサルタントやキャリカウンセリングに自信のある派遣会社を選ぶのが理想的です。
教育方針や派遣先の施設より「とにかく高時給」が条件の人は、他の派遣会社よりも高時給の求人が多い派遣会社に登録しましょう。
例えば、ある保育園で派遣社員を募集する時、派遣会社に1人2,000円で雇いたいと依頼をします。すると、派遣会社は2,000円から手数料を引いた金額を派遣社員の時給に設定をして求人を出します。
この手数料は派遣会社により異なるため、派遣社員の時給が変わってきます。
<派遣先が2000円を払う時の時給例>
A社:1,000円
B社:1,200円
C社:1,400円
派遣会社を比較していると、このように同じ求人でも時給が異なる求人を見かけるので、時給が1番高い派遣会社を選んで登録しましょう。
ブランクがある人や経験が少ない人は、研修制度のある派遣会社が安心です。
どの派遣会社でも研修を行なっていますが、充実した研修を希望するのであれば、グループ会社で保育園や幼稚園などを運営している派遣会社を選ぶと、より現状に即した実務を学ぶことができます。
他にも知識面を、パソコンやスマホなどを使ったe-ラーニングで学べる派遣会社があるので、派遣会社のHPで研修内容を見て、自分が学びたい研修があるのか確認をしてから登録をしましょう。
TTP(紹介予定派遣)を希望する人は、一般派遣とTTPの求人数を比較して派遣会社を選んで登録してください。
また、1度の登録で一般派遣と人材紹介(正社員紹介)の両方に登録できるような派遣会社や、人材紹介と平行してTTPも扱っている人材紹介サービス会社を検討してみましょう。
派遣会社により福利厚生は異なります。
大手企業傘下の派遣会社と独立系の派遣会社では、福利厚生の内容に大きな差があります。福利厚生の中でも特に社会保険料が異なるので、加入している保険組合や有給の取得条件、社会保険の加入条件、女性であれば産休・育休の取得条件を確認しましょう。
福利厚生の中には、カフェテリアプランに加入していたり、大手アミューズメント施設の優待券や人間ドックの優待チケットをもらえたりするメニューもあります。
他にも、派遣社員の交通費は基本的に時給の中に含まれますが、交通費は非課税なので、少しでも手取り額を増やしたい人は、交通費支給を売りにしている派遣会社もあるので探してみましょう。
実家を出たい人や、遠方で働きたいけれど「時給で働く派遣社員だと家を借りるのが不安」という人もいるでしょう。
遠くで働きたくても、仕事のある場所や借りられる部屋がどの辺りにあるのか調べるだけでも時間がかかります。
しかし、社宅や寮があるとすぐに働くことができますし、知らない土地で不安があっても「思い切って行ってみよう」という前向きな気持ちになれます。
引っ越しを希望している人や引っ越し可能な人は、社宅・寮・家賃手当付きの求人を多く持っている派遣会社に登録してみましょう。
自分に合う派遣会社は、自分自身にしかわかりません。
他の人が「この派遣会社いいよ」と言っていても、方向性が合わなければ登録をするだけムダです。
友達に勧められたから、口コミで評判がよかったからと派遣会社に登録しても、希望の求人は簡単には見つかりませんし、仕事に就けない期間が長くなると「どこでもいいから働きたい」と自分の希望と異なる求人に飛びついてしまいます。
このような状況で仕事を決めても長続きせず、次々と仕事を変えることになってしまいます。
いつかは正社員を目指したい人や派遣でも長く働きたい人は、転職回数が増えるのは転職に不利になります。
派遣で就職活動を成功させるには、周囲の情報にふりまわされずに自分の優先順位をふまえたうえで選ぶことが、大事なのです。
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