派遣社員はすぐに失業保険をもらえる?待機期間はいつまで?

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最終更新日:2020/05/07

この記事を読んでいるということは、

「なぜ、失業手当をもらうと扶養に入れない?」

「失業手当をもらいながら扶養に入る方法は?」

という疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

 

この記事では、「なぜ失業手当をもらいながら扶養に入れないのか?」「失業手当と扶養のどちらがお得なのか?」という疑問について解説していきます。

具体的には、

  • そもそも失業保険とは
  • 失業保険は誰でも受け取れるの?
  • 失業保険の受給資格がある人とない人 
  • 失業保険の給付額や期間
  • 失業保険の給付開始時期
  • 失業保険の給付をするのに必要な書類
  • 失業保険の受給をする手続き方法
  • 給付を受けるメリット
  • 給付を受けるデメリット
  • 失業保険の不正受給はするな!
  • 結果、失業保険はもらうべき?

の順番にご紹介していきます。

 

この記事を読めば、失業保険の受給資格や納付額や期間が理解でき、安心してお金を受けることができますよ!

目次[開く]

1.そもそも失業保険とは

失業保険は失業をした時に経済的に困窮することがないようにするために作られた保険制度です。

雇用保険の一部なので社会保険の加入条件を満たしている人なら基本的に利用することが可能です。

失業保険はハローワークの管轄になっているので、失業保険についての問い合わせなどはハローワークに行うようにしましょう。

2.失業保険は誰でも受け取れるの?

失業保険は誰でも受け取ることができるわけではありません

失業保険の受給の条件として社会保険に加入していることが必要になります。

失業保険を受給するためには失業前の2年間で12ヶ月以上、社会保険の被保険者になっている必要があります。

また、失業保険は失業している人でも再就職の意思のある人しか受け取ることができません。

なので、再就職の意思があることを示さなくてはいけません。

また、再就職が決まっている人は失業保険を受け取ることはできないので注意を。 

受給するための条件は次項で説明します。

 

3.失業保険の受給資格がある人とない人

失業保険を受け取ることのできる人と受け取ることができない人がいます。

この二人の間にはどのような違いがあるのかわからない人も多いと思います。

ここでは、失業保険の受給資格のある人とない人に違いについて詳しく説明していきます。

3-1.失業保険の受給資格はたった3つ

失業保険の受給資格のある人は失業している人になります。

また、失業前の2年間で12ヶ月以上雇用保険の被保険者になっていることと再就職の意思と能力がある人になります。

基本的はこの条件を満たしている人は失業保険の受給資格があります。

  • 再就職の意思がある
  • 失業前の2年で12ヶ月以上雇用保険の被保険者になっている
  • 職がなく失業している

この三点が失業保険を受給する際に必要なものになります。 

ただ職を失っただけではもらえないんですね。
次のもらえない条件も確認して受給資格があるか正確に判断しましょう。

 

3-2.失業保険の受給資格がない人

失業したにも関わらず失業保険の受給資格がない人もいます。

失業保険を受け取る時には再就職の意思を見せる必要があります。

なので、再就職の意思がない人は失業保険を受給することができません

  • ハローワークに通っていない
  • 妊娠をしていて働くことができない
  • 寿退社で退社した人

このような人は失業保険の受給資格を得ることができません。

この他にもすでに再就職をしている人も失業保険を受け取ることはできません。

そのため、失業後すぐに親戚の会社で働く人や退職後にアルバイトを行う人も失業保険を受け取ることはできません。 

4.失業保険の給付額や期間

失業保険の給付額や期間は雇用年数や年齢によって大きく異なります

特に、給付額は前職でもらっていた金額に比例するので計算するのが大変になります。

ここでは、失業保険で受け取ることができる給付額や期間について紹介していきます。

失業保険で受け取ることができる金額を決めるためには賃金日額を求める必要があります。

賃金日額の求め方
「賃金日額(1日あたりの賃金)=退職前6カ月間の給料総額÷180日」

4-1.年齢別

離職時の年齢によって失業保険の給付金額が決められてます。 

以下の通り、4区分にわかれています。

 

30歳未満もしくは65歳以上の場合

賃金日額 給付率
2,480円~4,970円 80%
4,970円~12,210円 80~50%
12,210円~13,500円 50%
13,500円~ -  6,750円(上限額)

 

30歳以上45歳未満の場合

賃金日額 給付率
2,480円~4,970円 80%
4,970円~12,210円 80~50%
12,210円~14,990円 50%
14,990円~ -  7,495円(上限額)

 

▼45歳以上60歳未満の場合

賃金日額 給付率
2,480円~4,970円 80%
4,970円~12,210円 80~50%
12,210円~16,500円 50%
16,500円~ -  8,250円(上限額)

 

60歳以上65歳未満の場合

賃金日額 給付率
2,480円~4,970円 80%
4,970円~10,980円 80~45%
10,980円~15,740円 45%
15,740円~ - 7,083円(上限額)

失業保険の受給資格について解説!3つの条件をクリアしよう - 転職サファリ

4-2.退職理由別(年齢も含む)

退職理由によって失業保険の給付期間が決まります。 

給付金額とは違う年齢区分なのでしっかり確認しましょう。

 

自己都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜10年 90日
10年〜20年 120日
20年〜 150日

 

29歳以下の人が会社都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜1年 90日
1年〜5年 90日
5年〜10年 120日
10年〜20年 180日

 

30-34歳で会社都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜1年 90日
1年〜5年 120日
5年〜10年 180日
10年〜20年 210日
20年〜 240日

 

35-44歳で会社都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜1年 90日
1年〜5年 150日
5年〜10年 180日
10年〜20年 240日
20年〜 270日

 

45-59歳で会社都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜1年 90日
1年〜5年 180日
5年〜10年 240日
10年〜20年 270日
20年〜 330日

 

60-64歳で会社都合退職した場合

被保険者期間 給付日数
〜1年 90日
1年〜5年 150日
5年〜10年 180日
10年〜20年 210日
20年〜 240日

 

5.失業保険の給付開始時期

支給開始の時期は定年退職のような会社都合の人と自己都合の退職の人で異なります

定年退職(もしくは会社都合)の人は「離職票を提出した日から7日の失業の日数(待期)が経過した後」という決まりがあります。

自己都合退職の人は「離職票を提出した日から7日の待機期間+3か月間の給付制限が経過した後」と決まっています。

自己都合で退職した人の人が失業保険を受給できるまでに期間が必要です。

6.失業保険の給付をするのに必要な書類

失業保険の給付を受けるために必要な書類は以下のものになります。

  • 離職票1
  • 離職票2
  • 雇用保険被保険者証
  • マイナンバー確認書類
  • 身分証明書
  • 写真(2枚)
  • 印鑑
  • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

離職票1と離職票2についてわからない人も多いと思います。

離職票1とは雇用保険の被保険者としての資格を失ったことを証明するものになります。

離職票2は退職した理由や退職する時の給与などがわかる書類になります。 

退職時に書類をもれなく受け取りましょう。

 

6-1.申請時の注意点

失業保険を申請する時には注意点があります。

失業保険は再就職先を探していることが前提になります。

なので、再就職先を探しているという姿勢を示すためにもハローワークに通うなどの行動をする必要があります。

また再就職先を探している人が失業保険の対象なのでアルバイトも行うことができません。

アルバイトを行うと失業保険の対象から外れることになります。 

収入が全くない状態じゃないといけないんですね…
その状態でも困窮しないように助けてくれる制度ですよ!

 

7.失業保険の受給をする手続き方法

失業保険を受給する方法は非常に簡単です。

なので、初めて失業保険を申請する人でも迷うことなく申請することが可能です。

  • 離職票と求職票をハローワークに提出
  • 7日間の待機期間
  • 失業保険の給付

失業保険を受給するためには会社でもらった離職票をハローワークに提出します。

また、再就職先を探していることを示すためにハローワークに求職票を提出する必要があります。

求職票を提出する際に先ほど述べた以下の書類が必要になります。

求職票の提出時に必要な書類
    • 雇用保険被保険者証
    • マイナンバー確認書類
    • 身分証明書
    • 写真(2枚)
    • 印鑑
    • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

基本的には①をこなすだけで失業保険を受け取るための準備は完璧です。

8.給付を受けるメリット

失業保険の給付を受けるメリットは経済的に援助を受けることができることです。

失業中に経済的に困窮する心配をすることなく次の仕事を探すことが可能になります。

また、経済的に援助を受けられるので精神的に追い詰められることが少なくなります。

9.給付を受けるデメリット

給付を受けることのデメリットは動きが制限されることです。

失業保険の給付を受けている期間は再就職を行うことができません。

また、アルバイトも行うことができません。

なので、失業保険の給付金のみでは生活することができなくなっても他の手段でお金を稼ぐことができないです。

自分の経歴に空白ができてしまうこともデメリットになりやすいです。

失業保険を給付してもらっている間は再就職を行うことができません。

なので、再就職をする時に失業保険を受給している期間の職歴の空白期間を指摘されることがあります。

このように失業保険を受給しているがために再就職に不利になってしまうということもあります。 

再就職が不利になるとは思っていなかったです…
空白期間で資格の勉強をしたり、次につながる行動をするのをおすすめします!

 

10.失業保険の不正受給はするな!

失業保険は離職票があることで申請を行うことが可能になります。

なので、離職票の偽造などを行って不正受給をすることが可能になります。

また、再就職していたら失業保険は受給することができませんが、再就職のことを隠して失業保険を受給することも可能な場合があります。

しかし、このような不正受給を行うと必ずバレることになります。

特に、失業保険は雇用保険と結びついているので手もとにある書類以外のところから不正がバレることがあります。

また、再就職に関してもマイナンバーを調べることで簡単にバレてしまいます。

不正受給を行うと全額返済とペナルティーを課せられることになりますので、絶対に不正受給を行わないようにしましょう。 

11.結果、失業保険はもらうべき?

失業保険は被雇用者の権利なので必ずもらうべきです。

しかし、再就職の予定がある場合は不正受給になる可能性があります。

なので、自分の状況を見て失業保険をもらうべきか考えましょう。

特に、再就職の予定がない場合はもらうといいでしょう

 

アロテックネクスト アロテックネクスト

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