最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
こちらの記事を読んでいるということは、
「派遣会社から産休代替を紹介されたけど産休代替って何?」
「産休代替で働くメリットって何?」
という疑問をお持ちではないでしょうか?
派遣の仕事を探していると産休代替という言葉を目にすることがあります。
しかし、実際にはどのような働き方をするのかわからない人も多いのではないでしょう。
この記事では、産休代替について注意すべきことや求められるスキル、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
具体的には、
の順番で解説していきます。
この記事を読めば産休代替について概要を知ることができるようになります。
目次[開く]
産休代替とは、派遣先企業の社員が産休や育休で休む場合に、その期間に限定してその社員の代わりに働くことです。
産休や育休の取得は労働基準法で定められています。
少子化の影響から政府の要望もあり多くの企業、特に大企業では積極的に取得するよう呼びかけています。
このような背景もあり産休代替の要望は大企業を中心に増えている傾向にあります。
現状では子供が1歳になるまでの期間で育児休業が取れるようになります。
しかし、育児と仕事の両立を図りやすい社会に向けて育児休業を3年に延ばそうという動きもあります。
そのため、産休代替のニーズはこれからも高まることが予想されています。
産休代替の場合でも基本的には通常の派遣契約書と同じもので問題はありません。
しかし、もしもその期間が長期間に渡り抵触日の問題がある場合には、抵触日の特例などについて記載した契約書が必要になります。
前述した通り、産休代替とは派遣先企業の社員が産休や育休の期間中にその社員の代わりに働くというものです。
つまり、産休代替で働く期間はその期間に限られます。
労働基準法第65条によると、
また、
としています。
さらに育児休業については
としています。
このことから、産休代替として働く期間は多くの場合が1年強ということになります。
待機児童が多い地域などは育児休業の期間が延長されることもありますが、それでも2年に満たない期間となります。
通常派遣社員であれば数ヶ月の契約であることが多いですが、産休代替の場合は1年以上の契約になる可能性が高いです。
結論から言えば、産休代替から正社員になるのは非常に難しいです。
派遣社員には3年ルールというものがあります。
簡単に解説すれば、同じ企業の部署で働いた期間が3年に達した場合に、派遣スタッフが求めれば派遣先企業は正社員として雇用しなければならないというものです。
しかし、産休代替の場合は抵触日による派遣期間の制限がありません。
よって、3年ルールも適用されないので派遣先は3年働いたとしても正社員として雇用する義務はありません。
とはいうものの、そもそも産休代替で3年間働くというケースがまずありません。
では、「産休代替で働いても正社員になることは絶対にできないの?」というと可能性はゼロではありません。
産休代替として働きながらそのスキルが派遣先企業に認められれば、正社員として雇用したいという話があることもあります。
もちろん、企業としては正社員として雇用するよりも派遣社員を利用する方が人件費は削減できます。
よって、ハードルがかなり高いということは覚えておきましょう。
産休代替で働く場合には、通常派遣として働く時と違い注意すべきことがあります。
産休代替として働く前に以下のことを確認しておきましょう。
以上のような注意点が産休代替にはあります。
それぞれの注意点について詳しくみていきましょう。
産休代替を受ける前に引き継ぎ期間がしっかりと設けられているか確認しておきましょう。
産休代替の場合は基本的に産休する社員の仕事を引き継ぐことになります。
しかし、引き継ぎ期間がしっかり設けられていなければスムーズに仕事に入ることができません。
引き継ぎ期間があっても、妊娠中の女性は体調が優れず思ったように引き継ぎを進めることができないこともあります。
よって、余裕のある引き継ぎ期間が設けられているかを確認することが重要です。
次に、引き継ぐ内容を理解している社員が派遣先にいるかを確認しておきましょう。
もし、引き継ぐ業務内容を産休に入る社員しか理解していなければ、業務に入ってから質問したくても誰にも聞くことができません。
もしも、他に理解している社員がいなければ引き継ぎが重要になります。
他に誰も理解していないという状況はあまり考えられないと思いますが、全くないとは言い切れません。
引き継ぐ内容を理解している社員がいるか事前に確認しておきましょう。
派遣として働く場合には期間が定められています。
それは産休代替も例外ではありません。
しかし、産休・育休に入る社員は子供が保育所に入れないなどの理由で育休を延長することが考えられます。
さらには、職場復帰を諦めてそのまま退職してしまうケースも往々にしてあります。
こういった場合には契約期間の延長を求められる場合があります。
長く働きたいという思いがある人はいいのですが、その期間しか働くつもりがなかった人は契約延長を打診されても困ってしまうでしょう。
その期間しか働くつもりがないのであれば派遣会社には事前にその旨を伝えておきましょう。
また、断るのは苦手な場合にはその仕事を受けないようにした方がいいでしょう。
産休代替で働く時には通常の派遣業務以上のスキルが求められます。
それは産休に入る社員と同程度の技量を求められるためであり、時には比較されてしまうこともあるかもしれません。
固有のスキルに関しては業務によって変わってきますが、最低限以下のようなスキルは必要となります。
このようなスキルは働くうえで誰しも必要なことですが、産休代替で働く場合には特に意識すべきです。
なぜこのようなスキルが必要なのか、詳しくみていきましょう。
ビジネスマナーを守るのは当たり前ですが、企業ごとに独自のルールがあることもあります。
そういった独自のルールをしっかりと理解し、その中で仕事に取り組むようにしなければなりません。
そんなことは当然と思うかもしれませんが、派遣社員にとっては意外と難しいことです。
というのも、いろんな企業で働いた経験のある派遣社員は、同じ作業でも以前の派遣先と比べてしまうことがあります。
そして、自分に合った方法で作業をしてしまう人もいるからです。
しかし、いくら自分にとってはそのやり方が合っていたとしても現在の派遣先では違うやり方をしているかもしれません。
即戦力として働くことが求められる産休代替で働くには派遣先のルールをしっかりと理解し、臨機応変に対応することが求められます。
産休代替として働くということは前任者と同等の成果を求められます。
そのためには同僚とのコミュニケーションが欠かせません。
積極的にコミュニケーションをとることで職場環境に早く慣れ、周りからの助けも得やすくなります。
仕事は一人だけでできるものではありません。
同僚と良好な関係を結び、仕事でいい成果をあげられるようにしましょう。
産休代替で働くことにはメリットもあればデメリットもあります。
メリットとデメリットをしっかりと検討したうえでメリットの方が自分にとって魅力的だと感じれば産休代替を受けるようにしましょう。
産休代替として働くことには以下のメリットがあります。
なぜそのようなメリットがあるのか、それぞれ詳しくみていきましょう。
産休代替の求人は通常の派遣に比べて時給が高い傾向にあります。
その理由としては以下のことが考えられます。
こういった理由から時給が高めに設定される傾向にあります。
前任の正社員の人と同等の仕事をしなければならないので一定程度のスキルが求められます。
また、契約更新の可能性が低く勤務期間が短くなるので人気がないことも理由として挙げられます。
派遣代替は期間延長の可能性はあるものの、基本的には前任者の産休・育休が終われば契約が終わります。
そのため、2年や3年に渡る長期間になることはほぼありません。
そのため「この期間だけ働いて留学に行こう」「結婚するまでの間だけ働きたい」などライフプランに合わせた働き方が可能です。
産休代替として働くデメリットには以下のようなものがあります。
なぜこういったことがデメリットになるのか、詳しくみていきましょう。
産休代替の特徴としてかなりの確率で契約延長になるケースがあります。
これは保育園が決まらないなどの理由で育休期間が延長されるためです。
長く働きたい人にとって契約延長は嬉しいかもしれませんが、前述したように自分のライフプランがはっきりしている人にとって契約延長は困ってしまいます。
もちろん、派遣社員なので延長の打診を断ればそれで済みます。
しかし、新たな産休代替の派遣スタッフを探すのは簡単ではなく、職場の雰囲気からも辞めにくくなるケースが多くあります。
産休代替を受けるのであれば契約延長の可能性があることを考慮したうえでその後の生活のことを計画しておくようにしましょう。
引き継ぎ期間が設けられているか確認するよう前述しましたが、産休代替の場合は引き継ぎ期間があってもかなり短い期間で行わなければならないケースが多いです。
そして、期間が短いにもかかわらず前任者の体調次第で引き継ぎが思うように進まないことが往々にしてあります。
引き継ぎ期間にうまく引き継ぎができなければ、一人で進めなければならなくなった時にストレスを感じることになります。
よって、引き継ぎはスムーズに進まないことを前提に進めていかなければなりません。
この記事をまとめると以下の通りです。
これらの情報を参考にして、メリットがデメリットよりも大きいと感じれば産休代替を受けてもいいのではないでしょうか!
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