最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
この記事を読んでいるということは、
「派遣を辞めるときの手順は?」
「辞める時の挨拶や菓子折は必要?」
「辞める理由は?」
という疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、派遣をやめるときの手順が全くわからないというお悩みをお持ちの方に向けて一から解説していきます。
派遣社員と企業が同意の上、契約を結んで働く形の派遣のお仕事。
派遣先の企業側の都合だけで、すべての契約の更新や解除などが決まるわけではありません。
派遣社員の方でも
ということであれば可能です。
ただし派遣とはいえ、辞める手順やタイミングなどをきちんと行わないと、退職前に派遣先の上司や社員とトラブルになったり、気まずい思いをしながら残りの期間を働くことになりかねません。
今回は派遣の仕事を辞める時の流れについて詳しく解説していきます。
具体的には、
の順番にご紹介していきます。
この記事を読み終えた頃には、派遣の辞めるときの流れが把握できてしっかり準備ができるようになると思うので、やめようか考えている段階で不安だなと思っている方にぜひご覧いただければなと思います。
【目次】[開く]
「契約を更新しないで辞めたい」と思った時にまず連絡をしなければいけないのは、派遣会社の担当者です。
派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を交わし、派遣先に出向いて仕事をしています。
毎日一緒に仕事をしている企業は派遣会社と契約している取引先にあたります。
そのため辞める相談は派遣会社の担当者にしなければいけません。
通常は契約期間中、派遣社員が働いている企業に担当者が、定期的にフォローや様子を伺いに顔を出してくれます。
「何か困ったことはありませんか」
「働いてみて職場の環境はどうですか」
など派遣スタッフが良い環境で働けるようにサポートするのが仕事です。
更新をしないで辞めたいと思っている場合、このタイミングで担当者に相談することができます。
なお、トラブルのもとになるので決して直接派遣先の上司や担当に辞めることを言ってはいけません。
派遣の担当者に辞めたい旨を伝えた時に、必ず理由を聞かれるでしょう。
担当者はあなたに次の仕事を紹介する時の参考にしたり、別のスタッフを後任として選別するためにも、辞める理由を知っておきたいと考えます。
「業務内容が当初聞いていたことと違う」「残業が聞いていたよりかなり多い」「職場の人間関係がうまくいかない」など理由はさまざまあると思います。
基本的には率直に理由を伝えてOKです。
あなたが辞めた後も派遣会社と企業との取引が続くかもしれないので、具体的にどんなことが仕事を続けていくうえで負担になったのかを、感情的にならず説明しましょう。
また派遣先の企業に辞めることを伝える必要はありません。
担当者と相談のうえ、辞めることが決まったら派遣会社が手続きを進めてくれます。
ただ派遣先の上司や社員との関わりが密で仕事をしていた場合、何も言わずに契約終了するのもコミュニケーション上、好ましくありません。
派遣会社の担当者と相談して、いつ頃企業側に自分から伝えたらいいかを決めましょう。
契約期間の終了を待たずにどうしても途中で辞めたい場合、それは可能なのでしょうか。
基本的には契約期間中に辞めるのは避ける方が無難です。
契約書には必ず〇年〇月〇日〜〇年〇月〇日までと記載があります。
この期間内に辞めることは原則として契約違反になりできません。
しかし民法の第284条に「やむを得ない事情がある場合、すぐに辞めることができる」とあり、派遣会社との合意があれば契約途中でも辞めることはできます。
それでも企業側は、契約した期間は働いてくれる戦力として頼りにしているうえに、派遣会社も途中でスタッフが辞めるとなると、新たに後任を探さなければなりません。
双方に迷惑がかかりますし、任期途中で退職したという履歴があなたにも残ってしまいます。
今後のお仕事紹介に影響が出る可能性もあるので、極力契約途中で辞めることはしないようにしましょう。
派遣会社の担当者に辞めたい意思を伝えるのは、できれば会って直接話すのがベストです。
定期的に企業に顔出しに来てくれる場合は、少し時間を取って二人だけで話すことができるので、その時に伝えましょう。
また事前に「話したいことがあります。」と伝えておくとスムーズでしょう。
なかなか会う機会がない場合、企業担当者のいないところで話すのが難しい場合には、電話で伝えるのもOKです。
メールはできれば避けた方がベターです。
文字だけでは真意を伝えるのはなかなか難しい繊細な用件ですし、退職までの流れやその後のお仕事についてなど、話すべき大切なことがたくさんあります。
会っても電話でもいいので、直接話ができるよう担当者に聞いてみましょう。
「辞めたい」と思った意思は、退職する日のどのぐらい前までに伝えればいいのでしょうか。
派遣先の企業や派遣会社の担当者に迷惑をかけないためにも、次の契約更新の1ヶ月前までには遅くても伝えるようにしましょう。
また派遣会社や契約内容によっては、退職を申し出る場合の期限が決められているところもあります。
契約書をもう一度確認して、期日があればその日までに伝えましょう。
派遣会社の担当者から企業の担当者への連絡が1ヶ月前と考えると、辞める意思表示をするのはその少し前にしておく方がいいですね。
契約途中で辞めることになった場合、企業側に迷惑にならないような時期を選んで退職するようにしましょう。
働いている部署や業界にもよりますが、月末や月初など業務が忙しくなる時期というのがどんな仕事にもあります。
また決算や年末、年度末など繁忙期にあたる時期も「人手が足りない」「残業しないと業務をこなせない」など、業務に携わっているほとんどの人が時間的にも精神的にもゆとりがなくなります。
そんな時期に退職したり、引き継ぎで慣れない後任の人が仕事を行うとなると、多くの人に迷惑がかかります。
退職したい理由が何であれ、退職の時期はなるべく在職していた周りの人に迷惑がかからないようにしましょう。
正社員が会社を退職する場合には退職届を出さなければいけませんが、派遣の仕事を辞める時には退職届は不要です。
これは派遣社員が雇用契約を結んでいるのは派遣会社であり、派遣先の企業も派遣会社と契約を結んでスタッフを派遣してもらっているからです。
あなたが派遣先との契約を解除したいと申し出た場合、企業との労働契約を解除するのは派遣会社です。
ですから派遣先の企業に退職届を出す必要がないのです。
退職する日が決まってからのやる事を整理しておきましょう。
派遣だからとはいえ企業の戦力として働いてきたわけですから、しっかりと最後まで業務をまっとうし、良好な関係のまま退職できるのがベストです。
仕事上、関わっている社内の人に退職する日を伝えましょう。
メールで構いません。
出社する最後の日がわかれば、周囲の人が依頼する仕事量を考慮してくれます。
また取引先への連絡も忘れずに。
辞める直前ではなく、前もって退職のことや最終の出社日などを連絡しておくといいでしょう。
後任の人が来ることがわかっている場合は、新しい担当者の名前や電話番号、メールアドレスなども伝えておきます。
所属していた部内の人には最終日にも挨拶ができます。
しかし取引先の場合は、お世話になった方々のところに直接出向いて挨拶をするのが望ましいですが、業務の引継ぎや時間的な都合で難しい場合、メールでの挨拶でもいいのでお礼と退職のお知らせをしておきましょう。
長期の派遣でのお仕事をしていた場合は、有給が残っていることもあります。
退職する前に最終出勤日を繰り上げて、持っている有給を消化することもできます。
しかし退職する日が忙しい時期に重なっている場合や、派遣先の企業によって辞める前の有給消化を認めていないところもあります。
有給取得に関しては、派遣会社の担当者や派遣先企業と相談のうえ、決めるようにしましょう。
担当していた業務内容にもよりますが、後任が来る場合は最終日もしくは退職日の2、3日前から引継ぎ業務が入ってきます。
引き継ぎをしている間は、企業側としては2倍の人件費を払わなければいけないので、派遣の引き継ぎは最低限の時間で行われることがほとんどです。
あらかじめ自分が担当していた業務に関するマニュアルや引き継ぎ事項などをまとめておくと、短い期間でもきちんと引き継ぐことができるので、後任の人や企業側にも負担をかけずにすみます。
また長期派遣の場合は、私物や業務で使用していた備品などが残っていることがあるので、それらの整理も少しずつ進めていきましょう。
最終日で構いませんが、派遣先の働いていた部署やお世話になった人などにちょっとしたお菓子を用意するといいかもしれません。
正社員で働いていたわけではないとはいえ、同じ部署でさまざまな情報を共有し、協力しあいながら仕事をしてきたみなさんへ、ちょっとした気持ちを表す意味でお菓子を渡しましょう。
お菓子の種類はなんでもいいのですが、個別の包装がしてあり、日持ちのするものなら手間がかからず食べやすいのでおすすめです。
この記事をまとめると以下の通りです。
正社員とは違い、辞めたい意思を直接企業側に伝える必要はなく、退職届もいらないのでお手軽な感じがするかもしれません。
しかし派遣会社の担当者にはきちんと辞めたい理由を伝える必要があるうえに、今後も派遣でのお仕事を希望する場合には、辞め方も社会人としての適切な対応が求められます。
派遣社員なので手順は比較的簡単に辞めることができますが、派遣会社や企業にも少なからず影響があるということを十分に理解して、退職の準備を進めてください。
辞めたいという気持ちが変わらないのであれば、1ヶ月前まで待たずになるべく早めに派遣会社の担当者に連絡しましょう。
派遣会社は後任選び(必要な場合)や企業側では、一人スタッフが減ることによる周りの人の業務の負担が増えてしまいます。
派遣社員でも仕事を辞めるということは、自分の問題だけではなく、周囲に多大な影響が出ることを十分に認識して円満退職しましょう。
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