最終更新日:2019/11/29
最終更新日:2019/11/29
3月に入り4月以降のお仕事を求めて派遣会社に登録しようと考えている方も多いのではないでしょうか?派遣を経験したことのある方の悩みで意外と多いのが、「派遣会社の選び方」です。
派遣会社を検索しようとすると、同じ地域に何社もあってどこを選んでいいのか分からない…という声をよく聞きます。
ではどんな基準で派遣会社を選んでいけばいいのか?5つのポイントに分けてお話していきます。
目次[開く]
派遣会社選びを間違えない為にも最も重要なのは自己分析です。派遣で働くと決めたらすぐにどこの派遣会社に登録をしようかと考えるかもしれませんが、まず自分自身どんな働き方をしたいのかしっかり考えて下さい。
・大手企業で働きたい
・できるだけ時給が良い会社で働きたい
・経理の分野でスキルを高めたい
・家庭と両立する為にパートタイムで働きたい
派遣の仕事が長く続かない人ほど派遣会社の選び方に失敗しています。自己分析をしないと自分に合わない派遣会社を選んでしまう可能性もでてきますので、まずは自分がどんな働き方をしたいかをしっかりと考えた上で派遣会社を選ぶように心がけて下さい。
「とりあえず仕事を探してもらえるし適当に派遣会社を選んで派遣登録してみようかな。」や「派遣会社なんてどこでも一緒でしょ。」などの考えのまま派遣登録をしてしまうと後々後悔する可能性があります。
しっかりと自己分析をする、すなわち、「派遣で働く目的を明確にする」ことが、派遣会社を選択するうえで重要になってくるということです。
各派遣会社には必ず強み(得意分野)があります。派遣会社を大きく分けると大手派遣会社・職種特化型派遣会社・グループ企業運営派遣会社の3つに分かれます。特徴やメリット、デメリットがはっきり分かれますから、しっかり理解をすることが大事になってきます。
日本人材派遣協会によると、日本全国で派遣会社は81,530か所もの事業所があり、派遣登録することで困ることはありません。
派遣会社の特徴や強み(得意分野)を調べたうえで、あなたの自己分析結果とマッチする派遣会社を見つけましょう。数多くの派遣会社があるからこそ、自己分析結果から派遣会社を絞ることができるはずです。
事務系の派遣や工場系の派遣など各派遣会社には得意分野があり、その中でも、大手企業の求人が多い派遣会社や未経験者歓迎の求人が多い派遣会社など多種多様な特徴があります。
派遣会社チェキに掲載している大手派遣会社は、テンプスタッフ、リクルートスタッフィング、アデコ、ランスタッドなどがあります。ほぼ全業種の求人があるので、どんな仕事がしたいか明確になっていない方は大手派遣会社に1社以上の登録が必須です。
メリットで挙げられるのは、求人数が圧倒的に多いことです。大手派遣会社は仕事を獲得してくる営業マンの数も多いので自然と求人数は多くなり、紹介できる幅も広いのが特徴です。派遣会社に属していてもなかなか仕事が紹介されない方や初めて派遣会社に登録する方にオススメできます。
また福利厚生がしっかりしているのも特徴になります。大手派遣会社は福利厚生の部分で差別化を図っているので各派遣会社で様々な施策を打ち出しており、“派遣スタッフの満足度を上げる”為の部署なども存在します。ですから他のグループに比べるとかなり多くのサービスが受けられます。福利厚生に重点をおきたいと考えている方には大手派遣会社がぴったりです。
一方デメリットは、会社の規模が大きいので流れ作業になりがちな部分があります。例えば、職場見学に同行する社員と働いた後の営業担当者が違う社員であったり、営業担当者に連絡をしたのに忙しすぎて話が伝わっていない他の社員が担当したりなど、 “人” の部分で不満を持ってしまうこともあるでしょう。
社員の質、求人数、福利厚生など派遣スタッフが重点をおいているポイントの総合点数は3つの分野で1番高いですが、担当する社員によって評価が分かれてしまうこともあります。
派遣会社チェキの掲載企業では、ビースタイル(パートタイム型派遣)、IDA(アパレル派遣)、 ジャスネットスタッフ(経理、会計)などがあります。特定した分野でしか働きたくないという考えの方は是非登録をして下さい。
特徴としては、一定の分野では求人数が多いので働きたい業種職種がはっきりしており、専門スキルを高めたいという考えであればオススメできます。
デメリットとしては、一定のスキル(経験)がないと紹介されにくい場合があります。特化しているということは、経験者の求人は多いが未経験・経験者が浅い求人は多くない可能性があります。仕事を依頼する企業も特化している派遣会社に依頼をする時は経験者をお願いするケースが多いので、特定分野のいろはから学びたいという方の仕事は多くありません。
また特化している派遣会社は小中規模の派遣会社が殆どのため、社員の質がよくなかったり、福利厚生があまり充実していないという傾向もありますからしっかりとした見極めは必要になってきます。
派遣会社チェキの掲載企業では、パナソニックエクセルスタッフ、KDDIエボルバ、オムロンパーソネルなどがあります。○○企業のグループ会社で働きたいと明確な考えがある方は登録をして下さい。
グループ企業への派遣を8割以内にしなければいけないという決まりが派遣法で定められており、各派遣会社7割ぐらいのグループ会社の求人を抱えています。ですから比較的名が知れている大手企業に勤められることがメリットになります。またグループ企業と同じ福利厚生を受けられるので比較的良い内容が多く、派遣スタッフからの満足度は高くなっています。
デメリットは時給が安くなることです。親会社からするとグループ内で派遣会社を持つと、単価を抑えながら派遣スタッフを確保できるのがグループ内に派遣会社を持つ理由になります。ですから自然に派遣スタッフに支払う時給も安くなる傾向にあります。
近年、派遣法方が変更になり親会社がグループ内に派遣会社を持つメリットが少なくなってきています。実際にパナソニックエクセルスタッフはテンプスタッフが買収するなど、親会社がグループ内の派遣会社を切り離し大手派遣会社が買い取るというケースが増えてきており、同じような事例は確実に起こると言われています。
派遣会社チェキで掲載しているのは、アソウ・ヒューマニーセンター、キャレオ、などがあります。昔からの付き合いが長い企業などアットホームな就業場所を求める方にはいいかもしれません。
デメリットは求人数が少なく時給があまり高くない傾向にあることです。昔からの付き合いが長い事や会社としての知名度が大手派遣会社と比べると低くなるので高時給の求人にはなかなかありつけません。全く同じ会社、仕事内容でも派遣会社が違うだけで時給が異なることも多々ありますのでより良い条件で働きたいのであれば慎重に探す必要があります。
厚生労働省が委託した機関によって、厳選な調査・審査のうえで一定の基準を満たした派遣会社が「優良派遣事業者」と認定されます。増えすぎてしまった派遣会社の良し悪しの判断として、国がフィルター代わりに使っているものであり、言い換えれば派遣業における免許のようなものです。
実は、その認定を受けている派遣会社は多くありません。平成29年度における優良派遣事業者として認定を受けている派遣会社は、大手派遣会社では7社(パーソルテンプスタッフ・アデコ・リクルートスタッフィング・パソナ・マンパワーグループ・ランスタッド・スタッフサービス)、中小の派遣会社では160社になります。
81,530もの事業者がある中でほんの一握りしか認定を受けていないため、ふるいにかけることができます。
社会的信用と管理体制の充実、労働基準法の順守などが満たされなければ認定されるものではないため、優良派遣事業者であれば安心して派遣登録ができるでしょう。
ただし、優良派遣事業者だからといって必ず仕事が見つかるものではありませんので、注意してくださいね。
情報を集める手段として有効なのが口コミや評判になります。実際に経験した派遣スタッフが書いているので働いた後のことなど参考にできる部分が多く有効な手段の1つと言えるでしょう。
派遣会社の登録する時の社員の対応はどうなのか?働き始めてからのフォロー体制は?実際に働いた経験のある派遣スタッフはどこに不満を持っているか、満足しているか等々…派遣会社は自社のことを悪くは書かないので口コミを参考にすると実際に働いている派遣スタッフの生の声が聞けます。
ただ、悪い口コミは個人の主張や偏った考えが盛り込まれ内容も多いのであまり惑わされないように注意して下さい。
「私は一般派遣だけで仕事を探しているから関係ないんじゃないの?」と思われた方もたくさんいるでしょう。
紹介予定派遣の求人が豊富な派遣会社ほど、派遣先からの高い評価を得ているからです。
紹介予定派遣とは、一定の派遣期間(最長6カ月)後、双方(派遣社員と派遣先)の合意のもと派遣先に直接雇用されるサービスであり、信用していない派遣会社には頼みにくいサービスであります。
派遣会社の営業マンに信頼があり、質の高い派遣社員を紹介してもらえるという安心感があって成り立っているのです。紹介予定派遣求人が派遣先からの評価に直結しているといえるでしょう。
より良い条件で働きたいのであれば複数登録は必須になります。1社しか派遣会社に登録をしていなければ紹介された求人の時給が業種の平均なのかどうかも分かりませんし、安いと感じても交渉する材料がありません。
複数といっても、とにかく数多く派遣会社に登録すればOKというわけではありません。3社~5社の派遣会社に登録することをおすすめします。それだけあれば、派遣会社の比較検討も十分できますし、各派遣会社の良し悪しや特徴などを把握することができますので。
派遣会社を賢く使う派遣スタッフは紹介時に複数社登録をし、平行しながら進める事で提示された仕事から1番条件の良い仕事を選ぶ、もしくは時給などの交渉材料に使います。
派遣会社もできるだけ利益を多く取りたいと思うのは当たり前ですから出されている条件が他の派遣会社で提示される条件と異なる場合があります。最初の段階では派遣会社を100%信用するのではなく、複数の派遣会社の求人を参考にしながら仕事を選んでいくと最も良い条件で仕事ができる可能性が高まります。
各派遣会社のHPから求人情報を確認すると、派遣会社は違っても同じ求人らしき求人を見つけることがあります。
勤務地や仕事内容、就業環境などが同じでも、提示されている時給に違いがあるけど何でだろう?と疑問に感じることかもしれませんが、それは派遣会社によって時給が違うということです。
同じ派遣先の求人であっても派遣会社によって提示された時給が違うため、「他の派遣会社ではこの求人に対して時給は〇〇〇円なので、検討することは可能でしょうか?」などと時給交渉の材料にもなります。
複数の派遣会社に登録することで、仕事紹介の幅を広げるだけではなく、時給交渉などが可能となるメリットも生まれるということです。
派遣会社に登録したものの、希望する条件の仕事紹介の電話が全くなくて他の派遣会社に登録しましたなどといったケースは多々あります。
派遣会社によって、求人数はマチマチです。その理由として、会社の規模が違うと派遣会社の営業マンの数が違ってくるからです。
営業マンの数が多いとその分、営業活動に力を入れることができるため、必然的に求人数が増えますが、小規模の派遣会社の場合、営業マンの数自体が少ない分、求人数はどうしても少なくなってしまいます。
「自宅から一番近くにある派遣会社だったから」や「派遣会社のことはあまり調べずに登録した」などの理由から派遣会社選びをしてしまった場合に、登録しただけで結局働くことができなかったといった事例が生まれるということです。
初めて派遣登録する方にはピンとこないかもしれませんが、福利厚生の中身は派遣会社によって異なります。
「派遣会社に登録してから福利厚生のことを知りました。私が登録した派遣会社より、他の派遣会社の福利厚生の方が良くて後悔しています。」と後悔する方もたくさんいます。
数ある派遣会社の中でも特に、大手派遣会社は福利厚生に力を入れています。例えば、「OA講座」・「英語講座」・「ビジネスマナー講座」・「ベビーシッター割引サービス」・「スポーツクラブ割引サービス」など各大手派遣会社はこぞって福利厚生を充実させている特徴があるのです。
同じ派遣先で働いている同僚の別の派遣会社の派遣社員から福利厚生の話を聞いて、「そんなサービスがあるんだ!?」と思って自身の派遣会社の福利厚生を確認したところ、「そのようなサービスは無いと言われて派遣会社によって違いがあることを知りました。」なんてことはよくあります。
派遣会社によってはOAスキルなどのスキルアップを図ることができたりするため、利用したい福利厚生制度が整った派遣会社を選ぶことをおすすめします。
派遣会社によってフォロー体制に違いがあり、就業している派遣社員から不平不満が出るケースがあります。フォロー体制と聞いて、ピンとこない方もいるかと思います。
フォロー体制とは、派遣先で働いている派遣社員に対して、定期的に派遣会社の営業マンなどが派遣先に出向き、仕事や職場で困っていることや要望などをヒアリングし、問題の早期解決や就業環境をよりよいものに改善するものです。
大抵の派遣会社は契約更新の確認月(3カ月に1度など)に、派遣社員のフォローを実施しますが、派遣会社の中には全くフォローが無いといった派遣会社も存在します。
口コミのスタッフ満足度評価などから、就業中の派遣社員の生の声を参考にするなど、フォロー体制について調べてみてもよいでしょう。
① 自己分析をしっかりやる
② 派遣会社の特徴を理解する
③ 優良派遣事業者を確認する
③ 口コミ評判を参考にする
⑤ 紹介予定派遣求人を参考にする
④ 複数の派遣会社に登録をする
派遣会社の特徴や口コミ評判を理解しているだけで、自分自身に合った派遣会社かどうかが分かります。派遣会社に登録をして、仕事を見つけ、面談をして、仕事を長く続ける…かなりのパワーも根気も必要になってきますので最初の段階で間違った派遣会社を選ばないようにする為にも、最低限の知識を身に着けておく必要があるのです。
【2024年11月最新】「どこの派遣会社がいいかわからない!」そんなあなたに派遣業界人がお答えします。派遣会社で実際に働いた経験のある6,600人以上の口コミを...
【2024年11月最新】大阪で登録すべきおすすめ派遣会社3社を紹介しています。保有している求人数や求人の質、職種、担当のサポートの質、派遣会社のサポート制度...