ブラックリストに載る危ない派遣社員の4タイプ

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最終更新日:2020/05/13

派遣会社から電話がこなくなった、または紹介される求人が一気に合わなくなった…そんな経験はありませんか?

ブラックリストに載る派遣社員のタイプ、実は大まかに4パターンに分かれています。
派遣会社の元営業マンが、派遣会社のブラックリストの実態と裏側、お教えします。

目次[開く]

ブラックリストに載るとどうなるのか? 

本当に派遣会社にブラックリストはあるのだろうか?

そもそものハナシになりますが、ブラックリストは存在すると考えて間違いありません。

ちなみに筆者自身が派遣会社の営業マンだったときにも実在しましたし、ブラックリストに掲載されてしまっている人材は、仕事へのエントリーがあっても断ります。

ブラックリストは派遣業界共通のものがあるのではなく、各派遣会社で独自のものを持っているという考えが正しいです。多少、呼び方は違うかもしれませんが、“この派遣社員には一切の仕事を紹介しない”と書かれています。

ブラックリストに載ってしまうと、所属している派遣会社で仕事に就くのは不可能になります。では、実際に働いている派遣社員の中でどんなタイプの人がブラックリストに載るのか、筆者が経験をした実例をもとに紹介していきます。

ブラックリストに載ると…
 電話での仕事の紹介がなくなる
 仕事にエントリーしても先に進まない
 短期や単発の仕事の紹介しか来なくなる

上記が当てはまる人はブラックリストに載ってしまった可能性が高いでしょう。でも、だからと言ってそこまで心配する必要はありません!

業界人

ブラックリストに載ったからと言って慌てることはないぞ!

ブラックリストに載ったと確信したら…
派遣会社を変えれば全く問題ありません!新しく仕事を紹介してくれるでしょう。ただし、ブラックリストに載ってしまった理由をしっかり振り返って次回に生かしてくださいね。

新しく派遣会社に登録するときは、しっかり派遣会社を選びましょう!大手派遣会社のほうが対応はしっかりしている傾向が強く、中小規模の派遣会社よりよいでしょう(大手ならテンプスタッフスタッフサービスがオススメ!)。

では、どんな人(タイプ)がブラックリストに載ってしまうのか、筆者の派遣会社での営業マン時代の話をもとにご説明しましょう。

一発アウトタイプ!!ブラックリスト100%

契約期間内に自分から突然終了した人

派遣社員は3ヵ月などの契約更新を繰り返しながら働いています。契約期間中にも関わらずメールや電話1本で突然退職してしまう派遣社員がごくまれにいますが、1度でも行うと、その派遣会社でのキャリアを失います

派遣会社は突然終了してしまった派遣社員の代わりを探さなくてはいけませんし、派遣先企業から賠償責任を問われることも少なくありません。

急に辞める人を紹介した派遣会社の信頼もなくなり、今後はその企業から仕事を依頼されなくなる可能性もあります。派遣会社側にとってみたら最悪のケースになるので、即ブラックリスト入り確定です。

入館証を返却しない人

派遣先企業の中には、派遣社員にセキュリティーカードや入館証を与えるところがあります。そういった派遣先企業からの借り物を返却せずに連絡が途絶えてしまう派遣社員がいます。これは、契約期間を勝手に終了してしまう派遣社員に多いパターンです。特に、入館証は派遣先企業に自由に入ることができるため、紛失は大問題です。

派遣会社の担当営業は、急に来なくなった派遣社員の家まで行って何としてでも取り返さなくてはいけないため、この場合も即アウトです。ちなみに筆者もこの経験がありますが、派遣先企業からは怒鳴られ、半日以上その派遣社員の家の前で待ち、直接返却してもらいました。

このように派遣先企業に迷惑をかけると、例外なしにブラックリスト入りです。今後、所属している派遣会社からは一切仕事の紹介がなくなります。

業界人

これをやってしまったら終わりじゃな…

要注意人物タイプ。ブラックリスト75%

休み・早退・遅刻が多い人

何かとつけて「体調が悪いので…」と早退や遅刻、休みを希望する派遣社員がいます。派遣先企業にしてみれば、突然の休みに対してその日の業務を他の正社員や派遣社員などに頼まなければならないので、やはり迷惑となります。

もちろん本当に体調が悪いときは仕方ありませんが、1ヶ月の間に複数回休みがあることが続き、2社で同じような働き方をしていたら、ブラックリスト入りは避けられません。

相談したが期間短縮終了

いくら派遣会社に相談したうえでも、 “契約期間内終了 は大問題です。

「指揮命令者の正社員女性と合わない…」
「職場の雰囲気が私には合わないので、明日以降は行きません」

などなど信じがたい話ですが、1~2ヵ月に1回は起こるので派遣営業マンにとっては避けられない問題です。

派遣会社側が納得する理由であれば次の仕事紹介の可能性はありますが、2回同じようなことをしてしまったら、所属している派遣会社からの仕事紹介はなくなります

派遣会社も企業から信頼されないと自社の売り上げを伸ばせないため、派遣社員を評価し、一定水準を下回る人は仕事の紹介を避けます

問題を起こす可能性が高いと思われた人に自社の看板を背負って仕事をしてもらおうとは思いませんから、ブラックリスト入りの可能性が十分にあります。

業界人

派遣先に紹介したくない派遣スタッフ…ブラックリストの可能性は十分あるぞ!

長続きしないタイプ。ブラックリスト50%

どこの仕事も続かない人

更新できません…

派遣は契約期間が決まっているので、契約が切れる1ヶ月以上前に派遣社員に更新の意思の確認をします。派遣会社はできるだけ長く安定して仕事ができる人を求めていますので、1回目の更新がないと「この派遣社員は続かないぞ…」と判断し、仕事を紹介しづらくなります。

同じ派遣会社で2回、初回の契約更新を断ったら徐々に仕事の紹介が減ると考えましょう

派遣先企業から契約更新されない人

派遣の仕事は、いくら派遣社員が契約更新を希望しても、派遣先企業から契約更新を拒否されればそれまでです。何度も契約を打ち切られる派遣社員も、ブラックリスト入りになる可能性があります。

一般的に派遣の仕事はスキルの確認をしてから派遣されるため、能力で契約打ち切りになることはあまりありません。それよりも“人物的問題”が多くなります。

「派遣社員が、指揮命令者や周りの正社員に嫌われている」
「派遣社員の社会的マナー(最低限のコミュニケーションなど)がよくない」
「遅刻や早退が多い」

上記のように、さまざまな理由があります。派遣会社に属しているとはいえ、仕事をするのは契約関係がある派遣先企業です。評価が著しく低いと契約打ち切りになり、人物的な問題が多いと派遣会社側も新たに仕事を紹介しません

業界人

派遣先から信用されないスタッフは派遣会社も嫌う傾向にあるぞ!

意外な落とし穴!?ブラックリスト20%

電話を頻繁にかけてくる人

派遣の営業をしていると、意外に困るのが登録している派遣社員からの電話です。もちろん仕事上の悩みの相談をするのは問題ありません。しかし、中には1週間に何度も電話をかけてきて相談をする人もいて、営業担当者の事務作業などが滞ってしまうのです。

仕事のことならまだしも、夫婦問題・介護問題など家庭の悩みを打ち明けてくるケースもあり、長い人は1時間以上話が続くことも…。営業担当者は暇ではないため、その負担は大きいのです。

あまりにも多いと、 扱いが面倒なスタッフ として記述されてしまい、徐々に仕事紹介が減るでしょう。

なにかと文句が多い人

「指揮命令者の○○課長に怒られた」
「同じ職場にいる正社員の○○さんが嫌いだから転職したい」
「バイトの○○さんが使えない」
「事務の仕事がつまらない」
派遣の営業担当者のもとには、派遣社員からのさまざまな文句が毎月集まってきます。

不満に思うことがあるのは仕方ありませんが、あまりにも文句が多いと営業担当者から 要注意な派遣社員 と思われてしまい、次の仕事がなかなか紹介されない可能性があります。

派遣社員の情報は派遣会社内で共有されますので、“要注意人物”と認定されてしまうと、どの営業担当者も派遣先企業に紹介しようとは思わないでしょう。

業界人

面倒な人と思われてもダメなんじゃ!

もしブラックリストに載ったと確信したら…

自分がブラックリストに載っているかを、派遣会社は絶対に教えてくれません

もし、トラブルになって以来仕事の紹介がなくなったり、仕事にエントリーをしても毎回「他の方で決まってしまって…」と断られたりするなら、他の派遣会社に登録して転職するのがよいでしょう。

ブラックリストは派遣業界で共有されているものではありません。各派遣会社内のみで回っているものであり、「この人には仕事を紹介しない」と書かれているものです。
ですから、所属している派遣会社を潔く諦めて他の派遣会社に移ることで、問題は解決されます。

ただ、新しい派遣会社でも同じようなことをしてしまったら、仕事の紹介はなくなります。社会人としての最低限のルールやマナーを守って働くことが大切です。

アロテックネクスト アロテックネクスト

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