精神的に病む派遣営業マンの現実

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最終更新日:2020/05/07

定時が18時で少し残業して、19時過ぎに会社を出て飲み会に…
派遣の営業マンは全く当てはまりません。むしろ夜が一番忙しい時間になります。

“残業”という概念はなく帰れなくて当たりまえ

日中は営業活動で外出していますから急用以外の電話は鳴りません。
ここが一番幸せな時間帯でしょうか(笑)

19時ぐらいに帰ると、平均3件ぐらいは何かしらの連絡が入っており
相談になると1時間以上の電話も珍しくありません。
企業からの問い合わせもあるのでパニック状態になります。

派遣スタッフの迷惑にならないように21時ぐらいで切り上げますが、
すぐに対応できない派遣スタッフからは怒りの追加電話が入りことも多くあります。

週2~3回はチーム会議や研修があるので終わるのが23時過ぎです。
ここでやっと自分の仕事ができるので提案資料を作り、
次の日の準備をしている間に終電の時間が過ぎてしまいます。

忙しくない月は早かったりもしますが、
私の場合は週3でまん喫のシャワーを借りてオフィスで寝てました。

派遣スタッフからは顔色が良くないと心配され、
両親からはブラック企業なんじゃないかと言われ、
彼女からは私より仕事が大事なんじゃないのと言われ…

精神的にまいってしまう営業マンも少なくありません。

プライベートでもドタキャンぐらいじゃ怒らない

派遣スタッフが急に会社に行かなくなることも日常茶飯事です。

  • 仕事初日に体調悪くなってしまって気まずくなったらいけません
  • 一日行って、嫌な女性社員がいたから行かない
  • 一週間頑張ってみたけど、駄目でした

一か月ドタキャンが一件も起きませんでしたという月を探すほうが難しいくらいです。
でも連絡があるだけまだマシで何も言わずに消えてしまう派遣スタッフもいます。

どんな理由でもドタキャンが起きた時点で、
クライアントには怒られるのが確定なので腹をくくるしかありません。
何度も同じような経験をしていると怒られるのにも慣れてきます。

私は企業側に逃げられたこともあります。
朝、派遣スタッフから「出勤したら鍵が開かないんです」
急いで行ってみたら中は夜逃げされたような状態になっていました。

どこに行ってしまったのかも分からないので
派遣会社が給料を支払うことになりました。
上司からめちゃくちゃ怒られましたが当時は、
会社が夜逃げするなんて夢にも思わなかったです。

こんなことからプライベートでドタキャンされても殆ど怒らなくなりました。
派遣会社の営業をして良かったことは精神的にかなり強くなったことですね。

お見合いの仲人みたいな仕事

派遣営業マンは派遣先とスタッフ間の調整役になります。
お互いに好きでいてくれる時はいいですけど、
どちらかからクレームがあがると一気に炎上します。

企業側からは、「おたくの○○さんは使えないよ~どうにかしてくれ!」
派遣スタッフからは、「言われた事をきちんとやっているのに文句を言われるのはおかしい」

言い出したら収拾がつかなくってしまいます。
企業からの話を聞いて謝り、派遣スタッフから話を聞いて謝るの繰り返しです。

何故私が謝らなければいけないのかと思うのですが、
お互いが歩み寄ってくれるように調整します。

一人で解決できない問題が多くて心が病んでいく

派遣営業は肉体的にも大変だとは思いますが、
精神面で病んでしまう営業はもっと多くいます。

クライアントからも派遣スタッフからも不満のはけ口にされて、
話を聞くしかありません。
コントロールできないクレームが多いのでここで参ってしまう営業は多いようです。

人を見る力も身につくので相手が何を考えているか等の役立つこともありますが、
やたら疑りぶかくなってしまっています。

人と人との調整が多い派遣営業はスキルも大して伸びない、きつい仕事です。
でも他の業種の営業に転職してもあまり辛く感じないそうです。

アロテックネクスト アロテックネクスト

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