最終更新日:2020/05/07
最終更新日:2020/05/07
「派遣社員ってバイトはできるの?」
こんな質問をよく耳にしますが、基本的に派遣社員は有期雇用となるため拘束されない立場なのでダブルワークは可能です。
派遣会社も派遣先に迷惑が掛からなければ、多少は目をつむっているのが現実です。
逆に正社員は絶対にバイトは禁止されることが多いので、派遣ともなれば大いに立場を利用してダブルワークで稼ぐことが賢明ではないでしょうか。
しかしながら、ダブルワークをやりたくても出来ない人、やりたくなくてもやらざるを得ない人様々ですが、残念なことに派遣社員は後者にあたります。やりたくない人ほど差し迫った状況に陥っている場合が多いのです。
◆ワーキングプア!慢性的に生活が厳しい
高時給の派遣で働いても働いても生活費に給料が消えて残らないのが、ワーキングプアの典型とも言えるでしょう。
その実情とは、お金は入ってくるけれど家賃や光熱費を払えば手元に残らないので食べていくことすらままならない状況とも言えるでしょうか。
出ていくお金のほうが多いのでダブルワークをするしかない、という差し迫った状況が容易に想像できます。派遣で働く実際の手取は、平均的な時間給で計算してみましょう。
東京都と派遣平均時給が約1,550円。
1日8時間労働、22日勤務とすると1,550円×8×22=272,800円
保険などを引かれると23万程度でしょうか。
平均時給なので手取り20万ぐらいの人が多いといわれています。
家賃(9万)+光熱費(全部で2万)+食費(3万)ぐらいでしょうか。合計14万円。
20万稼いでいるとすると自由に使えるお金は月に6万程度。
これで趣味や買い物に使ってしまったら貯金はほとんど見込めないでしょう。なので、将来への貯蓄や遊べるお金を作るためにダブルワークをする派遣スタッフが増えているのです。
派遣ですからボーナスもありませんし、家賃補助の福利厚生もありませんから生活するだけでいっぱいいっぱいになってしまうんですよね。貯金や遊びたい以外にも借金が多くてダブルワークという人も多くいます。
◆元金いつ減るの?!常に借金がある
借金返済のためにダブルワークをする派遣社員も多いと思われます。
そもそも派遣社員や専業主婦がクレジットカードを容易に持てるようになったと同時に、ダブルワークなんてキーワードも周知されるようになってきたのではないでしょうか。
派遣で働いたお給料はほぼ借金返済に使われ、足りない分はまた借金をしてしまうという負のスパイラルから抜け出すためのダブルワークと言えるでしょう。
◆豪遊&買い物天国!遊ぶお金が欲しい
身分不相応な買い物や遊びがしたい一心で派遣の給料を全額と言っていいほど遊びに費やしてしまう、実家暮らしの派遣社員に見られがちなパターンです。
派遣社員では財形といった福利厚生がないので、貯蓄の習慣がない人は湯水のように使ってしまう傾向にあります。しかしながら、遊ぶ時間をダブルワークに当てその分手持ちの現金を得たとしてもまた浪費してしまうのです。
入ってきたら入った分だけ使わないと気が済まない、という性分は中々改善出来ないことだと言えるでしょう。
◆意外に多い?!夕方からキャバクラ
ダブルワークの王道とも言えるでしょうか、20代から40代までの女性派遣スタッフに多いダブルワークです。終業後には少し派手に身なりを整え、お金がないのでコンビニでおにぎりを買って19:00には入店するのがデフォルトです。
ここでもアルバイトなので指名をもらわなくてもヘルプだけで時間給を稼ぐことが出来ます。キャバクラのレベルにもよりますが時間給は2000円以上とも言われています。
接客のノウハウはキャバクラのお姉さんのほうが百戦錬磨なので、勉強させてもらうことが多いと言えるでしょう。接客に慣れてくるとキャバクラのほうが楽しくなってくるので、派遣を辞めて夜の道へまっしぐらという人も少なくないのです。
◆体力勝負!コンビニで学生と仲良しに?!
夜コンビニに行くとアルバイトの学生に混ざって社会人ぽい風貌のスタッフを見かけたことはないでしょうか。派遣社員で稼げない時には、手っ取り早くコンビニでのダブルワークは一番の近道だと言われています。
雇うコンビニ側も事情は理解していることが多く、24時間体制のコンビニでは少しでもアルバイトをしてもらえるととても重宝されるのです。
廃棄処分のお弁当やサンドイッチを持ち帰らせてくれることも期待できるので、コンビニは侮れないのです。
◆土日のテレアポでダブルワーク!
テレビショッピングや通信系の電話受付は、深夜でも稼働しているところが多いと言えるでしょう。意外に時間給も良く、座りながら声だけの接客なので知り合いに見られることもありません。
特に女性が多い職場なので、ダブルワークで家計の足しにしたいと考える子育てママさんには人気の仕事です。明け方早めにテレアポをこなして、そのまま派遣先の企業へ出勤ということも良く見られる光景です。
派遣の仕事とアルバイト、二つの仕事を掛け持ちしているということで自己管理が出来る人が良いでしょう。次の仕事に向かうために今の仕事の納期を頭に入れながら手際よくこなしていく臨機応変さもダブルワークのなせる業ではないでしょうか。
生活がかかっている分甘いことを言っている場合ではありません。
どんな苦境にも立ち向かっていく覚悟が必要だと言えるでしょう。
ダブルワークをしていると、どうしても派遣会社への連絡事項のレスポンスが遅くなることも視野に入れておきましょう。
ダブルワークをやっていることが言い訳にならないように、派遣会社からも不信感を持たれるようではどちらの仕事も共倒れになってしまいます。
基本的に派遣会社では業務時間外のことは一切関知していません。自己責任といえばそれまでなのですが、派遣先で真面目に仕事さえしっかりしてもらえればOKなのです。
逆に派遣会社と信頼関係が出来ているようならば土日の単発を紹介してもらえることもあります。だからと言ってあえてダブルワークをカミングアウトする必要もないでしょう。
必要に応じてタイミングが合えば話しておくのも良いと思われます。
派遣の仕事とアルバイトのダブルワークは並大抵のことではありません。
労働基準法で週40時間の労働時間が決められているので、
それ以上の労働は基本的に推奨されていないと捉えておきましょう。
健康面や家庭環境などを考えるとダブルワークのメリットとはお金でしかありません。
歳を重ねると今と同じ働き方は絶対に出来ないことを理解しておきましょう。
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