最終更新日:2019/11/29
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製造業・工場の派遣ってしんどいのかな?時給っていいのかな?などと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
製造業・工場の派遣を経験された方の中にも、幅広い業界のため未経験の仕事はたくさんあるはずです。
それだけ派遣業界は、『事務系と製造業・工場系が中心』で成り立っているということです。人材派遣協会によると、派遣の全職種別の割合のうち、事務系32.3%、製造業・工場系39.9%と高い割合を占めていることがわかります。
製造業・工場派遣に対して需要があり、派遣はなくてはならない存在となっているのです。
今回は、製造業・工場派遣における派遣の必要性やその実態などについて、わかりやすく解説したいと思います。
目次[開く]
製造業・工場と派遣の関係性は、一言でいうと『双方にとって必要不可欠な存在』です。製造業・工場では補いきれない人材力を、人材のプロである派遣会社に依頼することで、生産ラインが稼働しているといってもいいでしょう。
また、派遣会社の立場からすると、製造業・工場への派遣は、1つの求人依頼に対して、大型案件(複数人)が多く、稼働率次第では大きな成果(売上)となるのです。
派遣社員の立場からも、「仕事が見つかりやすい」や「時給が良い」などとメリットもあり、製造業・工場派遣がなくなってしまうと困る方は世の中にたくさんいることでしょう。
製造業・工場には、物流・運搬、組立・加工、軽作業(梱包・仕分け他)など多種多様の仕事があります。
もちろん、遠隔操作やロボットが普及しているとはいえ、まだまだ製造業・工場系の仕事には、人手が必要なのです。
具体的にどのような仕事があるのかを項目別に解説します。
クレーンやフォークリフトなどの重機を使って入出荷する作業がメイン。ハンドリフト(荷物を載せるパレットを移動させるための器具)を使って、運搬用トラックへの積込作業などがあり、重機を扱えない方でもできる仕事もたくさんあります。
最近では、インターネットショッピングなどの普及で、手軽にモノを購入できるようになったため、物流・運搬の仕事に対する需要は今後ますます増えていくでしょう。
資格をもっていなくてもできる仕事は多々ありますが、『物流・運搬作業で技能を習得したい!』といった方は、「フォークリフト運転技能」や「クレーン運転」などの資格取得を目指すことをおすすめします。
組立・加工の仕事は、「経験・資格」が必要になる仕事と、「未経験」でもできる仕事の2つに分かれます。
例えば、溶接作業は技能講習を受けて国家資格が必要になるものから、派遣先で特別教育を受けることで対応できるものまであります。その他にも、マシンオペレーションは機械操作をしたうえで、機械を動かして監視や原材料を補充したりする仕事です。
求人内容に「経験者必須」などと経験が必要条件となっている仕事も多々あり、即戦力を求めている派遣先の背景がうかがえます。
未経験者でも十分対応可能な仕事の代表例として、自動車の組立・加工の仕事があります。
塗装やプレス、検査などから自動車を組み立てていく仕事です。
特に資格や経験を求められることは少ないため、「工場での経験を積みたい」といった目的がある方にはおすすめします。
軽作業の仕事は、複雑な工程が少ないため、比較的簡単に始められる仕事です。検品・ピッキング・梱包・仕分けなどがあり、工場によって担当作業の範囲が異なります。
簡単作業だからといって甘く見てはいけません。例えば、検品作業では、ベルトコンベアから次々流れてくる商品に対して、不備や異物混入の有無などをチェックするため、集中力と忍耐力が必要になる仕事であるため、向き不向きはあります。
軽作業では、固定された勤務時間での仕事が中心のため、「生活リズムを安定させたい」といった方にはおすすめします。
製造業・工場は、正社員や契約社員、アルバイト社員だけでなく、なぜ、派遣社員を必要としているのでしょうか?
日本全国では、数人規模の小さな工場から数千人規模の大規模な工場が存在します。大規模な工場ほど『人手が足らない』現状があり、自社の社員だけではなく派遣会社の力を借りて、工場を運営しているのです。
製造業・工場には、全てではありませんが、繁忙時期がはっきりとしているといった特徴があります。その点、有期契約(期間の定めがある契約)である派遣は、製造業・工場にとって利用しやすいというわけです。
よくニュースでも見ることが多くなりましたが、「〇〇年〇月をもって〇〇会社の〇〇工場の閉鎖」など、大手企業ですら四苦八苦している現状があります。
製造ラインの一部縮小などがあった場合、派遣であれば〇〇年〇月をもって契約満了とすれば何の問題もありませんから、自社の社員を解雇する必要がなくなります。
現在の労働者派遣法では、同じ派遣先では最長3年間しか派遣を利用できないといった縛りがありますので、いくら派遣先が契約を延長したくても、派遣契約が必ず満了となってしまう現状があります。
派遣社員に抜けられては困るといった派遣先から派遣会社に対して、『直接雇用』の申し出の可能性が生まれてくるのです。
直接雇用の申し出があった場合は、あなた自身で判断しないといけないため、待遇面や雇用形態(正社員・契約社員・そのほか)などをしっかりと確認しておきましょう。
製造業・工場で働く派遣社員は、シフト制や夜勤勤務などが当たり前となるため、体力面に優れた方たちが中心です。
派遣先で経験を積むことで、座学だけでは学べない『現場での経験値』を得ることが貴重な財産となるのです。
派遣の事務職と大きく違うところは、仕事内容はもちろんですが、『勤務体制』ではないでしょうか。
製造業・工場では、24時間稼働している工場がよくあります。つまり、夜勤をからめて働くことで、時給をさらにアップできます。
繁忙時期などでは、夜勤や時間外労働を頼まれることも珍しくありませんので、さらに期待がもてる可能性があります。
夜勤で働く場合では、22時から朝5時までは時給が1.25倍アップするため、仮に通常時間の時給が1,300円であった場合、夜勤になると1,625円に跳ね上がるということです。
リクナビ派遣のサイトでは、東京都の製造業・工場派遣の平均時給は1,386円でしたが、製造業・工場でのアルバイトと比べると数百円は変わってくるでしょう。
時給が期待できるからといって、気を付けたいのが体調管理です。
不規則な生活になる可能性もあるため、自分の身体と相談しながら無理をしない程度に働くことをおすすめします。
製造業・工場で働く自社の社員(正社員・契約社員・アルバイトなど)と派遣社員(自社の社員ではない)が一緒に働くわけですから、派遣社員に対する扱いは気になりますよね?
工場で働く社員の中には、「派遣社員は外部のお手伝いさん」と見ている方もいるでしょう。
社員、特に正社員の方は、生産ノルマなどのプレッシャーがあり、作業に対して肉体的以外にも精神的なストレスがあります。その反面、派遣社員にはそのようなプレッシャーがないため、自社の社員と派遣社員の間に、仕事に対する温度差が生まれてしまうことが考えられます。
ついつい、派遣社員に対する扱いがぞんざいになってしまうというわけです。
また、派遣社員の高待遇(時給)に不満をもたれてしまうとなおさらです。
製造業・工場の中には、自社の社員と派遣社員とが一丸になって、良い関係性を築いている工場もあります。
求人内容や時給だけでなく、派遣社員の立場や工場の雰囲気などを派遣会社に確認しておくことをおすすめします。
製造業・工場の派遣は、体力などで過酷な一面がある一方、待遇面では期待がもてるうえ、手軽に始めることのできる仕事といってよいでしょう。
将来的に製造業・工場で正社員を目指している方にとっては、未経験からでもスタートしやすい派遣はよい機会です。
経験者にとっても、製造業・工場の仕事内容は様々ですので、経験を積み『自分の幅を広げたい』方には派遣をおすすめします。
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