“ 30代実家暮らし ”は派遣会社から好まれるが、いつまでも続くと思うな!

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最終更新日:2020/05/07

世間では30歳を超えると、親の介護等の特別な理由がないと実家住まいは「恥ずかしい」と思われています。特に派遣社員ともなれば「非正規+実家=甘え」のような公式が成り立ち周りからの風当たりもきつくなることでしょうか。

派遣社員の立場からすれば正社員になれないから実家に居るんだという屁理屈もまかり通らず、なにぶんその日暮らし時間給で生活が成り立つのも実家があるお陰なのです。

現状が悪循環以外のなにものでもない、
わかっちゃいるけどそれでも実家暮らしの派遣がやめられないワケとは?

派遣実家暮らしの実態を検証してみましょう!

 

派遣社員+実家天国?!タダで寝泊まりできるご飯付きのマイルーム!

派遣社員の手取の少なさは周知の通りですが、実家暮らしともなれば給料を全額自由に使えるお小遣いにあてることも可能なのです。

自分で支払う家賃も光熱費も発生しないので、稼いだお金は全て自分の身の回りに費やすことが出来るのです。身分は派遣社員だけど流行のカフェでお茶をしたり、季節先取りの洋服もバンバン買えてしまうのです。(一番自由にお金を使える層かもしれません)

さらには過保護すぎる親ならなおさらのこと、
目が覚めたらキッチンに朝食を準備してくれる有様です。

こちらが要求しなくても炊事から洗濯、掃除までも専業主婦である母親が率先してやってくれる環境にいます。子離れ出来ない親には親離れできない子がもれなく付いてくるのです。

 

子供の自立のきっかけを親が自らつぶす場合もありますが、それに甘んじることが派遣社員にとって「別に正社員でなくてもよい」という思考に陥る原因の1つでもあるでしょう。

 

好待遇?!実家暮らしが派遣会社に好まれるワケ?!

 

実家暮らしの派遣社員は、派遣会社側からみればとても「好物件」として見られています。派遣登録の際、実家暮らしと聞くと「低い時間給でも生活できる人材」という判断が下されるので仕事も紹介しやすくなるのです。

実際に実家暮らしの派遣スタッフは、時給よりも働き方を優先する傾向にあります。

お金に余裕があると見られることから、本当は派遣先から交通費を支給されているにも関わらず時間給に含めて提示することも多々あるようです。

 

さらには実家暮らしが派遣会社から優遇される最大の理由を挙げれば、派遣社員が契約期間の途中でトンズラされたときの保険となるからなのです。バックレして逃げようにも実家を抑えておけば、いざというときには親から行方を聞きだすことが出来るからです。

損害賠償が発生することになった場合でも、身元引受人の親が居れば簡単に請求を起こすことが出来るメリットがあるのです。

意外と派遣会社側のメリットも大きいんですよ。

 

こんな不便さもある?!派遣で実家暮らしの落とし穴!

 

派遣30代実家暮らし

 

なんだか派遣社員にとっていいこと尽くめの実家暮らしですが実は表裏一体、それなりのデメリットも考えられます。後述の実家暮らしのデメリットを乗り切ればそれなりにメンタルも強くなれるのではないでしょうか。

 

・正社員になりづらくなる、派遣から抜け出せなくなる

派遣という働き方を否定するわけではありませんが、「派遣は楽だし、責任が発生しない」という理由で派遣を続けるのはかなり危険です。

派遣は時給で働きますから社員ほど大きな責任は発生しませんし、ストレスがかかることが少ない傾向にあるので派遣から抜け出せなくなる人達もたくさんいます。

働く人よりも仕事がたくさんある時代ですから、今は仕事が無くなってしまうことは考えにくかもしれませんが、景気が悪くなった時に真っ先に切られるのが派遣スタッフです。

 

家庭の事情や子育てなどで派遣を選んでいるのではなく、「仕事が簡単だし、楽」という理由だけで派遣という働き方を続けるのは業界人としてはオススメできません。

 

・親から早く自立しろと言われる

派遣社員の親は当然のことながら子離れ出来ていない親ばかりではありません。フルタイムで働く母親が同居しているとなれば家計には相当シビアになってくるでしょう。

我が子が派遣社員であろうが「働かざるもの食うべからず」と武士のようなことを言われ続け、家にお金を入れるよう要請されてしまいます。手取りがいくらであろうが給料日には容赦なくむしり取られてしまいます。

さらには、休日は家でゆっくり過ごすことはほぼ不可能だと思われます。あれこれ用事を押し付けられ、それを避けようと出かけようものなら使い走りを頼まれたりするでしょう。

好きな音楽を聴いたりテレビを見ていても、どこかしら落ち着くことが出来ない、
「苦痛以外なにものでもない実家」も中には存在するのです。

 

・一人暮しの同僚からの厳しい眼差し

派遣先では一人暮しの同僚も同じ時間給で働いている場合も多いと思われます。そんな中あなたが実家暮らしとなれば、金銭的な面で羨ましがられていると思っていませんか?

「実家だからお金かかんなくていいよね」等言われ、ここで優越感に浸っていてはいけません。同僚から羨ましいと思われているのはあくまでも表面上だけの話だと言うことを理解しておきましょう。

 

もちろん自由になるお金があるに越したことはありませんが、物事に対する価値観や将来に対する危機感のなさを実のところは軽侮されているのです。

一人暮らしの派遣社員で、贅沢が出来ない状況でも心の贅沢を楽しむことを知っているほうがよほど人間味があって他者から好まれていくのです。

 

まずは将来の生活をシミュレーションしてみよう

 

派遣社員で居る上に実家暮らしという生活環境がいつまでも続くことは決してありません。

当然のことながら親も歳をとり、年金暮らしになればあなたが養っていかなければならないのです。たとえ親が亡くなって家だけが残っても高額な相続税や住民税の存在を忘れないでおきましょう。

支払うだけの経済力を持ち合わせておらず、
致し方なく家を手放してしまったと言う話を耳にします。

そうなる前に将来の生活環境をシミュレーションしておくことをオススメします。自分が生きていくためにはどれだけのお金がかかるかを理解しておくべきだと言えるでしょう。

 

この先を予測せず、派遣社員の実家暮らしに満足することで正社員を目指すことをやめてしまっていませんか。正社員への道はどんどんと遠のいていき正社員になりづらくなってしまいます。まずは紹介予定派遣や正社員登用ありの求人を探してみる事をオススメします。

アロテックネクスト アロテックネクスト

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