薬剤師派遣ってどうなの?薬剤師派遣のメリット・デメリット

薬剤師派遣ってどうなの?薬剤師派遣のメリット・デメリット

『正社員で働くと、責任が重く拘束時間も長くて辛い』

『結婚を考えているけれど、正社員で働くのは難しい。
 でも、パートだと時給が安すぎて不満』

そこで「派遣社員で働こうかな?」と考えたことはありませんか。
今回は薬剤師派遣のメリット・デメリットをご紹介します。 

 

目次

 

自由でオイシイ!?薬剤師派遣のメリット

労働者派遣法の改正により薬剤師派遣には短期や単発の派遣禁止などの制限があります。
※補足を参照してください。

それでも、薬剤師派遣のメリットはたくさんあります。
まずは、メリットからご紹介していきましょう。

働き方が選べる

勤務条件をライフスタイルに合わせて選べる

例えば、子育て中の人が週3日の9~15時で働いたり、趣味を優先させたい人が24時間調剤で夜勤のみで働くことも可能です。 

短期で働くことができる

30日以上であれば契約を結ぶことができますので、インフルエンザや花粉症の流行時期の、
2ヶ月・3ヶ月のみで働くこともできます。 

働き方については口コミでもメリットとして多くの意見がありますよ。
派遣薬剤師の口コミ
・夫がシフト勤務のため、休みを合わせたくて派遣を選択。夫のシフトがわかってから勤務日が決められるように配慮してもらえた。(ドラックストア/24歳/女性)

将来独立したいので、本業の企業に了解を得たうえで月4~6日で勤務。派遣先では本業では経験できないことを勉強できるので将来役に立ちそう。(調剤薬局/33歳/男性)

・正社員で月100時間超えの残業で体を壊したので、休養しながら派遣で週2日から働きはじめ、徐々に勤務時間や勤務日数を増やして勤務している。(調剤薬局/40歳/男性)

  

好条件で働ける

高時給

薬剤師の派遣全国平均時給は3,000円前後と高めです。時給は低くても2,000円、一番高くて8,000円という求人もあります。

時給やシフト・夜勤専従などの条件では正社員時代の年収を超えることもあります。

サービス残業なし

派遣社員はタイムカードで勤務時間を管理しています。

「タイムカードにつけないで、あと30分残業して」と頼まれたら、派遣会社に「サービス残業を強制された」と連絡すれば派遣会社が派遣先へ是正を促します。

派遣社員の働いた時給が派遣会社の利益になるので、派遣会社も強力な援護射撃をしてくれます。 

遠方の派遣先を選ぶと住居・引っ越し支援または交通費・タクシー代付き

この他、託児所付きの派遣先を探すこともできます。

地方で働きたい人は住居と引っ越し支援サービスが付き、自宅から通えるけれど交通費が高い人は交通費全額支給になることもあります。

残業やシフトによっては夜遅くなりバスがなくなる人にはタクシー代付き、という求人もあります。 

かなりの好条件ですね。
では、時給2,000円で週5日の8時間勤務、残業が月20時間発生した時の給与はいくらになるのか計算してみましょう。
時給2,000円で週5日の8時間勤務(残業20時間)のお給料は…?
基本給:2,000×8×5×4=320,000
残業代:2,000×1.25×20=50,000
合 計:320,000+50,000=370,000

このように額面で370,000円をもらうことができます。
そのうえ、交通費・タクシー代または住居が用意されることもあるのでかなりの好待遇ですね。 

 

その他のメリット

困った時に派遣会社に相談して改善できる

前にも紹介しましたが、サービス残業を強要された時や雇用契約時と異なる仕事を命じられた時に、派遣会社へ相談することで改善してもらえます。 

いろいろな職種や職場にチャレンジできる

派遣では未経験OKのお仕事があります。
今までドラックストアや調剤薬局の経験しかない人が、企業の管理薬剤師や健康相談の仕事へチャレンジ、OTCの経験しかない人が調剤薬局へチャレンジすることができます。 

働きが認められれば直接雇用のチャンスあり

短期間でも調剤技術や個人の能力はわかります。

コミュニケーション能力が高く患者さんや仲間からの評判が良いうえ、仕事もテキパキとこなしていると、「直接雇用で働かないか」というスカウトされることがあります。 

人間関係がドライ

最長1年という雇用期間と派遣社員という身分であることから、一線を引いて接することができるので派遣先のややこしい人間関係に巻き込まれなくて済みます。 

職場が会わなければ更新をせずに辞めることができるれる

入社してみたら話が違った、人間関係がドロドロしている、ということがあれば辞めることができます。

多くの派遣会社では最初の契約はトライアルとして短期契約にしています。

次の契約の話は多くの場合は入社1ヶ月後に行われますので、この間で吟味をして「合わない」と思ったら契約を更新しなければいいのです。 

派遣の経歴は正社員の転職活動でデメリットにならない

派遣契約を職務経歴に書くとデメリットになるのではないか、と思っている人も多いでしょう。

しかし、そこは職務経歴書の書き方次第です。 

<職務経歴書での派遣社員経験の書き方例>
------------ここまでに正社員経験を書く-------------------------------
下記期間は派遣社員として就業
・2017年1月~2017年3月XX薬局:調剤業務(調剤、薬歴管理、服薬指導、在庫管理・・・)
・2019年4月~2019年12月XX製薬○○支店:管理薬剤師業務(資料作成、在庫管理、棚卸し・・・)
※すべて契約満了により退職。

派遣経験がデメリットにならない書き方としては、正社員経験を先に書いて最後に派遣経験をまとめて書きます

このように、派遣で働いた期間が離れていてもまとめ、契約途中で退職していないことを添えておけば採用担当の印象は悪くなりません。 

 

雇用条件は不安定!?薬剤師派遣のデメリット

ここまで読んで「薬剤師として派遣で働くのもいいな」と思っている人もいるでしょう。
しかし、デメリットもしっかり頭に入れて検討してくださいね。

雇用契約は不安要素アリ

自分が引き続き働きたくても派遣先から契約更新を断られる

派遣先の求める働きぶりではなかったり、経験や知識が足りないと自分が契約更新したくても、派遣先から契約更新を断られることがあります。

調剤報酬改定で派遣切りにあうことも!?

調剤報酬の改定により技術料が下げられると調剤薬局の経営に大きく響くため、派遣社員を切る決断をする経営者もいます。

新しい仕事を覚えるのが大変

派遣先が変わる度に仕事を覚えなければなりません。

特に派遣薬剤師を悩ませているのが、薬歴管理システム・レセコンシステムです。
暗号で入力する企業、iPad入力、手書きなど企業・薬局ごとに異なるので苦労するかも知れません。 

 

仕事選びと就業中の不安

就業条件にこだわると仕事が見つからない

派遣会社に登録する時に仕事内容、勤務時間、勤務日数、残業の有無、時給、勤務地などの条件を聞かれますが、あれこれ理想を並べていると条件に合う派遣先は見つかりません。

調剤経験がないと応募できる求人が少ない

ドラックストアや調剤薬局の求人が多いため、調剤経験がないと応募できる求人が少なくなります。

製薬会社や治験会社での仕事でも調剤経験や管理薬剤師経験が求められます。

即戦力を求められる

派遣社員は人手が足りない時に募集されるので、即戦力になる経験と高い順応性を求められます。

また、派遣社員の残業代が高くつくため、就業時間内の仕事量が多くなり忙しくなります。

スキルアップが難しい

即戦力を求められることから、経験のある仕事を紹介されることが多くなります。

未経験OKの仕事はタイミング勝負なので、求人サイトをこまめにチェックしなければなりません。

仕事紹介時や雇用契約の内容と実務が異なる

お仕事紹介時には調剤専属と聞いていたがOTCの応援で商品陳列業務があった、発注業務が含まれていたなど仕事内容が異なることがあります。 

 

その他のデメリット

福利厚生にバラツキがある

派遣会社により福利厚生や健康保険料にバラツキがあります。
良い求人があったからとすぐに派遣登録をせずに、派遣会社の福利厚生も検討しましょう。

ボーナスがない、交通費が支給されないことがある

正社員と異なりボーナスがありません。求人に応募する前に月給や年間の手取りを計算してから応募しましょう。

また、求人によっては交通費が支給されないため定期代も計算してください。

社会的信用が低い

派遣社員という身分は社会的信用が低く住宅ローンが組めない、一部のクレジットカードの審査が通らないことがあります。

また、結婚を考えた時に「派遣社員なの?」と相手の両親が難色を示すこともあるようです。

 

※補足

労働者派遣法は2015(平成25)年に一部改正されているぞ
注意しておきたいポイントを覚えて、派遣で働くメリット・デメリットを考えよう。
1)30日以内の短期契約は原則禁止
今回の改訂により以前は認められていた、30日以内短期契約は原則禁止になりました。
しかし、下記に該当する人は例外として短期契約が可能です。
・60歳以上の人
・学校教育法で定めた学校の学生かつ雇用保険適用外者
・本業の年収が500万円以上の人
・世帯の主体生計者以外の者(世帯の年収500万円未満を除く)


2)退職後1年は同社への派遣は禁止
以前は正社員で働いていた職場へ派遣社員として戻ることが可能でしたが、退職後1年以上経たないと派遣社員として戻ることができなくなりました。
・ 退職して1年以内の正社員で勤務していた職場
・3年間派遣社員として派遣されていた職場


3)管理薬剤師の派遣は禁止
※薬事法との兼ね合いで労働者派遣法の対象から管理薬剤師は除外

  

まとめ

いかがでしたか?

「派遣社員は気楽そう」と思っていた人は、思っていた以上に経験や順応性が求められることに驚いたのではないでしょうか。

今回ご紹介した内容から、薬剤師派遣に慣れるのに時間がかかる人と、向いている人を導き出してみました。  

薬剤師派遣に慣れるのに時間がかかる人
・新しい職場になれるのに時間がかかる人
・調剤経験が少ない人
・社会的地位や勤務条件にこだわりが強い人

これらの条件に1つでも当てはまるから「薬剤師派遣は無理」と思わず派遣コーディネーターにきちんと相談をして、自分に合った職場を見つけてもらいましょう。 

薬剤師派遣にすぐに慣れる人
・ライフワークバランスを重視したい人
・環境が変わってもすぐに適応できる人
・経験や調剤スキルを生かして働きたい人

この3つに当てはまる人は派遣会社の登録説明会への参加を前向きに検討してみましょう。

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